□6月18日(金)


すべて神の栄光を現すためにしなさい


コリント人への手紙第一10:14-11:1(31)

日毎の糧

パウロは、偶像礼拝を避けるように命じ、偶像の宮での飲み食いをやめるように言います。偶像の宮の食事で出される肉は、全て偶像の神に献げた肉であり、偶像の神は存在しないものの、そこには悪霊の働きが背後にあるのです。そのような場所で飲み食いすることは、悪霊に近づくことであり、危険はことなのです。当時のコリントでは、偶像の宮で食事会が頻繁に行われていました。礼拝、祝祭、婚礼、記念会など、多くの行事が偶像の宮で行われ、その食堂で食事が出されていました。クリスチャンたちも、そこに参加することがあったようです。社会的な付き合いを考えると、そのような食事に参加することはやむを得ないことのように思えますが、偶像礼拝に関わる食事に参加することで、悪霊と交わる者になりかねないとパウロは警告しています。それでは、どうしたら良いのでしょうか。25節以降でパウロは解決策を教えてくれています。市場で売られている肉は、良心のゆえの詮索をせずに自由にどれでも食べれば良い。信仰のない人に誘われた時にも、出された物に対しては、いちいち調べ上げたりせずに食べれば良い。しかし、誰かが「これは偶像に献げた肉です」と言うなら、そう知らせてくれた人のために、食べないこと。このように、信者には全てのことが許されています。しかし、その自由を自分の利益を求めるために使わずに、弱い兄弟の利益を求め、共同体の徳を立てるのに使うべきなのです。

私たちは、何を食べるにも飲むにも、神様の栄光を表わすのに使うべきです。神様の栄光のために、自分の自由を節制し、相手の益を先に考えて行動するべきです。この点について、パウロが見本を見せました。パウロは、自分の利益を求めるよりも、多くの人の益を求めました。パウロは言います。「私がキリストに倣う者であるように、あなたがたも私に倣う者でありなさい(11:1)。」パウロは、神様の栄光を現す生きたモデルです。彼は一生の間、イエス様を学ぶためにすべてを節制し、兄弟姉妹たちの益と教会の益のためにすべてを差し出しました。



適用:どのぐらい神様の栄光を現そうとしますか

一言:何をするにも、すべて

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧