□1月26日(水)


主に向かって両手を差し伸ばします


詩篇88:1-18(9)

日毎の糧

 詩人は今、苦しみに満ち、いのちはよみに触れています。彼は穴に下る者たちとともに数えられ、力の失せた者のようになっています。深い穴に置かれ、その暗い淵から抜け出せる道と方向が見えない状態です。もがいても一日一日が苦しくて暗澹たる思いです。そのうえ、苦しい時に頼ったり慰めや励ましを受けられたりする、愛する者や親友でさえも遠ざけ、彼を親友から忌み嫌う者とされました(8)。彼は一人だけ残りました。とても寂しくて苦しみました。彼は苦しみによって疲れ果て、眠れず、目は衰えました(9)。詩人のような立場に置かれたら、人はどのように生きるでしょう。この詩人は、神様の御前に進み、叫び求めました。神様を「救いの神」と呼びました。救う力をお持ちの神様を御前で日夜叫び求めます。私たちは、今までのどの時代よりも、不安で大変な時を生きています。問題と苦難が絶えません。しかし私たちには、祈りとうめき声を聞いて下さる方、救いの神様がおられます。この方に進んで叫び求め、懇願できることは、どれほど幸いなことでしょう。苦難と問題をもって両手を差し伸ばし、主の前に出て行きましょう。すべての重荷を主の前に降ろしましょう。キリストだけが、私たちの祈りを聞いて下さいます。

 詩人は、神様が奇しい御業を行う方、真実で恵みに満ち、義なる方であることを知っています。彼は自分が死に瀕し滅び尽くされる前に主が救って下さるように懇願しています。そして驚くべき主を賛美し、その主が知られるようにと懇願します(10-12)。詩人は神様を探し求めても神様はその御顔を隠され、その魂は退けられたかのように思える時があります。すると心がくずれそうになります。その中でも彼の祈りも主の御前に届くと信じる信仰を持っています(13)。私たちが主を探し求めても、詩人のような状況が長く続く時があるでしょう。そうであったとしても、詩人のように主の御前に出て真実に叫び求めるべきです。



適用:衰えて力を失っていますか

一言:主に向かって両手を

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧