□5月16日(月)


あらゆる民の祈りの家


マルコの福音書11:12-19(17)

日毎の糧

 翌日、イエス様ご一行がベタニアを出た時、イエス様は空腹を覚えられました。遠くにいちじくの木があるのをご覧になり、近づいてみると、葉のほかには何もありませんでした。いちじくのなる季節ではなかったからです。それなのに、イエス様はその木に向かって呪われました。「今後いつまでも、だれもおまえの実を食べることがないように」(14)。イエス様はなぜ、罪の無いいちじくの木を呪われたのでしょうか。実の無いいちじくの木は、エルサレムの宮を象徴的に表しています。当時、宮で行われていた礼拝と儀式は華やかでしたが、神様が望んでおられる実は見つけることができませんでした。実の無いいちじくの木を呪われたのは、実を結ばなければさばきを免れないことを教えるためでした。

 イエス様はエルサレムに入城し、宮に入られました。そこには売り買いしている者たちや両替人、鳩を売る者たちがいました。これらはもともと、遠くから訪ねて来る巡礼者の便宜をはかるためでした。ところが、現状は商売人と宗教指導者が結託して、莫大な利益を得ていました。イエス様は腐敗している宮をご覧になり、心を痛められました。そして、宮をきよめられてから、「『わたしの家は、あらゆる民の祈りの家と呼ばれる』と書いてあるではないか。それなのに、おまえたちはそれを『強盗の巣』にしてしまった。」(17)と叱られました。宮はあらゆる民が祈る家です。宮は、神様の民が神様を礼拝し、信仰が深まる場所でなければなりません。私たち一人一人は聖霊が住まわれる聖なる宮です(Ⅰコリ3:16)。イエス様は私たち一人一人が腐敗したところをきよめ、あらゆる民のために祈る家として、自分を捧げることを願っておられます。



適用:きよい体と心で神様に仕えていますか

一言:祈りの家

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧