□11月28日(月)


出て来るがよい


イザヤ書 55:1-13(1)

日毎の糧

 イスラエルの民に向けた主の招きは、どんな招きしょうか。主は、渇いている者はみな水を求めて出て来るがよい、とおっしゃいます。金を払わないで穀物を買い、代価を払わないでぶどう酒と乳を買えと命じられます。イスラエルが捕虜として住んでいたバビロンでは、乳とぶどう酒はとても高価なものでした。貧しかったイスラエルの民たちは、高くて買えませんでした。ところが、主は、金を払わずに出て来て、思う存分食べよと言われます。イスラエルは今まで、食糧にもならないもののために金を払い、腹を満たさないもののために労してきました。その結果は、飢えと渇きでした。しかし、もう主に出ていくべきです。そのとき、良い物を食べ、脂肪で元気づくようになります。主のところに出ていき、主の御言葉に耳を傾けるとき、彼らの魂は生きるのです。主の前に出ていく時を逃してはなりません。捕虜生活で絶望している今が、その時なのです。絶望の時が、むしろ主に出会える絶好のチャンスです。主の招きだけが、渇いている私たちの唯一の希望です。今の時代、食糧に困らない人も多いでしょう。しかし、霊的に渇いている人は非常に多くいます。この世のどんなものをもってでも、私たちの魂の渇きは解決できません。ただ、主に出ていくときのみ、私たちの魂は渇かず、生きるのです。

主の招きを受けた私たちは、どんな姿勢を持つべきでしょうか。悪しき者はおのれの道を捨て、不法者は自分のはかりごとを捨て、主に帰るべきです。そのとき、主は豊かに赦してくださいます。主の考えと私たちの考えは違います。私たちの罪は、あまりにも重く酷いので、主に出ていっても裁かれるのでは、と思いやすいです。しかし、主はどんな罪人であっても、悔い改めて出て来るとき、赦してくださいます。



祈り:私には、主に捧げられるような善いものはありません。それでも私を、御前に出て来るように招いて下さることを感謝します。ただ渇きと飢えと咎を持って進み出ます。私を赦し、満たしてくださる事を感謝します。

一言:出て来るがよい

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧