□3月29日(水)


あなたがたの信仰はどこにあるのですか


ルカの福音書 8:22-25(25)

日毎の糧

イエス様は、「湖の向こう岸へ渡ろう」と弟子たちに言われました。イエス様と弟子たちが舟に乗り、美しいガリラヤ湖を渡っている間に、イエス様はぐっすり眠り始められました。ところが、突風が湖に吹きおろして来ました。突風はイエス様と弟子たちの乗った舟を今にも沈めそうな勢いでした。荒れ狂う突風と舟に被った水を見て、弟子たちは死の恐怖に取りつかれました。弟子たちはイエス様を起こして言いました。「先生、先生。私たちは死んでしまいます。(24a)」弟子たちが悲鳴をあげたので、起こされたイエス様は起き上がり、風と荒波を叱りつけられました。すると、さっきまでの激しい風と荒波が、うそのように静まり、凪になりました。イエス様は突風を静められると、弟子たちにこう言われました。「あなたがたの信仰はどこにあるのですか(25)。」イエス様が弟子たちの信仰を尋ねられたのは、それまであったはずの信仰が、今はなくなっているからです。弟子たちは、突風のせいで信仰を失ってしまいました。しかし、風と荒波を叱りつけられたイエス様を見て、弟子たちは新たに信仰を持つようになりました。イエス様が先生であるだけでなく、風と荒波も治める方であることを信じたのです。

 突風は、私たちの信仰を失わせることがあります。突風は、私たちを恐れに巻き込むこともあります。しかし、イエス様と共にする航海は、決して死で終わることはありません。むしろ、風と荒波を叱りつけ、静められるイエス様を体験する機会です。突風の前で自分自身の弱さを知り、謙遜にイエス様に頼る信仰を学ぶことができます。そして、「向こう岸へ渡ろう」とイエスさまが召して下さったのなら、最後まで責任もって連れて行ってくださる方であることも知るようになります。



祈り:主よ、突風に気を取られてしまって、イエス様の権威と力を忘れていたことを悔い改めます。権威あるイエス様がともにおられるなら、イエス様の言われたとおりに、必ず向こう岸に渡れると信じます。

一言:イエス様のことばで、突風は静まる

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧