□12月28日(土)
ルツの美しい従順
ルツ記3:1-18(6)
聖書本文
3:1 姑のナオミは彼女に言った。「娘よ。あなたが幸せになるために、身の落ち着き所を私が探してあげなければなりません。
3:2 あなたが一緒にいた若い女たちの主人ボアズは、私たちの親戚ではありませんか。ちょうど今夜、あの方は打ち場で大麦をふるい分けようとしています。
3:3 あなたはからだを洗って油を塗り、晴れ着をまとって打ち場に下って行きなさい。けれども、あの方が食べたり飲んだりし終わるまでは、気づかれないようにしなさい。
3:4 あの方が寝るとき、その場所を見届け、後で入って行ってその足もとをまくり、そこで寝なさい。あの方はあなたがすべきことを教えてくれるでしょう。」
3:5 ルツは姑に言った。「おっしゃることは、みないたします。」
3:6 こうして、彼女は打ち場に下って行き、姑が命じたことをすべて行った。
3:7 ボアズは食べたり飲んだりして、気分が良くなり、積み重ねてある麦の傍らに行って寝た。彼女はこっそりと行って、ボアズの足もとをまくり、そこに寝た。
3:8 夜中になって、その人は驚いて起き直った。見ると、一人の女の人が自分の足もとに寝ていた。
3:9 彼は言った。「あなたはだれだ。」彼女は言った。「私はあなたのはしためルツです。あなたの覆いを、あなたのはしための上に広げてください。あなたは買い戻しの権利のある親類です。」
3:10 ボアズは言った。「娘さん、【主】があなたを祝福されるように。あなたが示した、今回の誠実さは、先の誠実さにまさっています。あなたは、貧しい者でも富んだ者でも、若い男の後は追いかけませんでした。
3:11 娘さん、もう恐れる必要はありません。あなたが言うことはすべてしてあげましょう。この町の人々はみな、あなたがしっかりした女であることを知っています。
3:12 ところで、確かに私は買い戻しの権利のある親類ですが、私よりももっと近い、買い戻しの権利のある親類がいます。
3:13 今晩はここで過ごしなさい。朝になって、もしその人があなたに親類の役目を果たすなら、それでよいでしょう。その人に親類の役目を果たしてもらいましょう。もし、その人が親類の役目を果たすことを望まないなら、私があなたを買い戻します。【主】は生きておられます。さあ、朝までお休みなさい。」
3:14 ルツは朝まで彼の足もとで寝て、だれかれの見分けがつかないうちに起きた。彼は「打ち場に彼女が来たことが知られてはならない」と思い、
3:15 「あなたが着ている上着を持って、それをしっかりつかんでいなさい」と言った。彼女がそれをしっかりつかむと、彼は大麦六杯を量り、それを彼女に背負わせた。それから、彼は町へ行った。
3:16 彼女が姑のところに行くと、姑は尋ねた。「娘よ、どうでしたか。」ルツは、その人が自分にしてくれたことをすべて姑に告げて、
3:17 こう言った。「あなたの姑のところに手ぶらで帰ってはならないと言って、あの方はこの大麦六杯を下さいました。」
3:18 姑は言った。「娘よ、このことがどう収まるか分かるまで待っていなさい。あの方は、今日このことを決めてしまわなければ落ち着かないでしょうから。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ナオミは、事が進んでいくことの中に神様の御手があるのを見ました。そして、ルツの将来のために一つのことを提案しました。ボアズが打ち場で宴を開いた後、彼がそこで寝る時に、その足もとをまくってそこで寝るということでした。当時の習慣では、このようにすることは相手に保護を求める意思表示でありました。ナオミは、ルツがボアズの買い戻しの権利に訴えて、自分を妻として迎えてほしいと頼むようにさせたのです。ボアズに断られて恥ずかしい思いをする可能性がありましたが、ルツは謙遜に姑に従いました。
夜中にボアズは自分の足元に寝ているルツを見てびっくりしました。しかし、彼女の話を聞いて感動しました。若い男の後を追いかけず、姑のために世継ぎを得ようとするルツの犠牲的な姿に心動かされました。ボアズは彼女を祝福し、その誠実さを認め、彼女の言う通りにすべてを行なうと約束しました(10,11)。また、この問題は2人の思いだけでは解決されるものではなかったため、落ち着いて進めていくべきことを話し(12,13)、しゅうとめに渡す贈り物までも与えました。ルツが単純に聞き従った時、神様が全ての環境を備えてくださいました。ナオミはこのすべてのことが、神様みずからなされることを信じて、静かに神様の導きを待つようにしました(18)。
祈り:主よ、私がルツのように主の御旨ならば、どんなことでも聞き従うことのできる者になるようにお助けください。主の御言葉と霊的な方向に従う従順な心を与えてください。
一言:従順が財産より優れている
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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