□11月2日(主日)
主が先頭を行かれる
ミカ書2:1-13(12)
聖書本文
2:1 わざわいだ。
不法を謀り、寝床の上で悪を行う者。
朝の光とともに、
彼らはこれを実行する。
自分たちの手に力があるからだ。
2:2 彼らは畑を欲しがって、これをかすめ、
家々を取り上げる。
彼らは人とその持ち家を、
人とその相続地をゆすり取る。
2:3 それゆえ、【主】はこう言われる。「見よ。わたしはこういう氏族に、わざわいを下そうと考えている。そこからあなたがたは頭をもたげることもできず、胸を張って歩くこともできなくなる。それは、わざわいの時だからだ。」
2:4 その日、あなたがたについて
嘲りの声があがり、
嘆きの歌が起こって言う。
「われわれはすっかり荒らされてしまった。
私の民の割り当て地は替えられてしまった。
どのようにして私から移され、
われわれの畑が背信の者に分け与えられたのか。」
2:5 それゆえ、【主】の集会には、あなたのために
くじを引いて測り綱を張る者がいなくなる。
2:6 「戯言を言うな」と彼らは戯言を言う。
「そんな戯言を言ってはならない。
辱めを受けることはない。」
2:7 ヤコブの家がそんなことを言われてよいものか。
【主】がこれを我慢されるだろうか。
これは主のみわざだろうか。
私のことばは、
まっすぐに歩む者に益とならないだろうか。
2:8 「近ごろ、わたしの民は
敵として立ち上がった。
あなたがたは、豪華な上着をはぎ取る。
安心して通り過ぎていく者、
戦いから帰って来る者たちから。
2:9 あなたがたは、わたしの民の女たちを、
その楽しみの家から追い出し、
その幼子たちから、
わたしの誉れを永遠に取り去る。
2:10 さあ、立ち去れ。ここは憩いの場所ではない。
ここは汚れで滅ぼされるからだ。
それはひどい滅びだ。
2:11 もし人が風の赴くままに歩き回り、
『私はあなたがたに薦めよう。
ぶどう酒と強い酒を』と偽って言うなら、
その者は、この民に戯言を言う者だ。
2:12 ヤコブよ。
わたしは、あなたを必ずみな集め、
イスラエルの残りの者を必ず呼び集める。
わたしは彼らを、囲いの中の羊のように、
牧場の中の群れのように、一つに集める。
こうして、人々のざわめきが起こる。
2:13 打ち破る者は
彼らの先頭に立って上って行く。
彼らは門を打ち破って進み、
そこを出て行く。
彼らの王が彼らの前を、
【主】が彼らの先頭を進む。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
本文は、引き続きユダの罪と悪について語っています。特に力を持つ権力者たちへのさばきが語られています。彼らは寝床の上で不法をはかって、朝になるとそれを実行しました。権力を行使して畑と家々を欲しがり、人とその相続地をゆすり取りました。神様は悪を行う彼らに災いを下そうと考えておられます。彼らは首をもたげることも、胸を張って歩くこともできなくなります。神様のさばきによってかすめ取った物は背信の者に分け与えられてしまいます。貪欲の結果は、神様のさばきです。
悪を行う者たちは、ミカの預言が気に入りませんでした。たわ言だと非難し、預言をやめるように言います。受け入れれば益となるミカの預言を彼らは拒み、むしろたわ言を言う偽預言者たちを喜びました。彼らはまた、社会的にも悪を行いました。戦争を避けて逃げる人たちから上着を取り、保護されるべき女や幼子たちを家から追い出しました。神様の預言を拒んで悪の道を歩む彼らは、神様の敵とならざるを得ません。神様はそんな彼らに対して我慢されません。彼らに向けて、「立ち去れ…滅ぼされるからだ」(10)と警告されます。
悪を行ない、神様のさばきを受けるしかないイスラエルですが、神様は必ずイスラエルの残りの者を呼び集められます。彼らを囲いの中の羊のように、牧場の中の群れのように、一つに集めます。12節の「残りの者」とは、神様のさばきを受けたイスラエルの中に残っていた、神様への信仰を持ち続けていた人たちのことです。神様は彼らの牧者となってくださいます。また、打ち破る者が先頭に立って上って行くように、神様自らが、彼らの先頭を進んでくださいます。
祈り:私たちの良き牧者となって下さったイエス様の御名をほめたたえ、賛美いたします。私たちがイエス様のみことばを良く聞いて、その導きについていくように、祈ります。
一言:先頭を進まれる主
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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