□11月13日(木)
彼らが神である主に拠り頼んだからである
歴代誌第二13:1-22(18)
聖書本文
13:1 ヤロブアム王の第十八年に、アビヤがユダの王となり、
13:2 エルサレムで三年間、王であった。彼の母の名はミカヤといい、ギブア出身のウリエルの娘であった。アビヤとヤロブアムの間には戦いがあった。
13:3 アビヤは精鋭四十万の勇敢な戦士の部隊を率いて戦いに臨んだ。一方、ヤロブアムも八十万の精鋭の戦士を率いて彼に対抗し、戦いに備えた。
13:4 アビヤは、エフライムの山地にあるツェマライム山の上に立って言った。「ヤロブアムおよび全イスラエルよ、私の言うことを聞け。
13:5 イスラエルの神、【主】が、塩の契約をもって、イスラエルの王国をとこしえにダビデとその子孫に与えられたことを、あなたがたが知らないはずはない。
13:6 ところが、ダビデの子ソロモンのしもべであったネバテの子ヤロブアムが立ち上がって、自分の主君に反逆し、
13:7 彼のもとに、ごろつき、よこしまな者たちが集まり、ソロモンの子レハブアムより優勢となった。それに、レハブアムは若くて気が弱く、彼らに対抗して自分の力を増し加えることがなかった。
13:8 そして今、あなたがたは、ダビデの子孫の手にある【主】の王国に敵対しようとしている。あなたがたは大軍であり、ヤロブアムがあなたがたのために造って神とした金の子牛もあなたがたとともにある。
13:9 あなたがたは、アロンの子らである【主】の祭司たちとレビ人を追放し、諸国の民に倣って自分たちのために祭司を立てたではないか。だれでも若い雄牛一頭と雄羊七匹をもって祭司職につこうとするなら、神ではないものの祭司となれたのである。
13:10 しかし、私たちにとっては、【主】が私たちの神であり、この方を捨てなかった。また、【主】に仕える祭司たちはアロンの子らであり、レビ人も務めを果たしている。
13:11 彼らは朝ごと夕ごとに【主】に向けて全焼のささげ物を焼いて煙にし、芳ばしい香をたき、並べ供えるパンをきよい机の上に整え、夕ごとに金の燭台とその上のともしび皿に火をともしている。私たちは、私たちの神、【主】への務めを果たしているが、あなたがたはこの方を捨て去った。
13:12 見よ、神は私たちとともにいて、かしらとなっておられる。また、神の祭司たちも吹き鳴らすラッパを手にして、あなたがたに対し進撃の合図を吹き鳴らそうとしている。イスラエルの人々よ、あなたがたの父祖の神、【主】と戦ってはならない。とうてい勝ち目がないからである。」
13:13 ところが、ヤロブアムは伏兵を回して、彼らの背後から攻めるようにさせた。そのため、本隊はユダの正面に、伏兵はその背後にいることとなった。
13:14 ユダが向き直ると、なんと、戦いは前後から迫っていた。そこで、彼らは【主】に叫び求め、祭司たちはラッパを吹き鳴らした。
13:15 そして、ユダの人々はときの声をあげた。ユダの人々がときの声をあげると、神はヤロブアムと全イスラエルを、アビヤとユダの前に打ち破られたので、
13:16 イスラエルの人々はユダの前から逃げ去った。こうして、神は彼らをユダの手に渡された。
13:17 アビヤとその兵たちは彼らを討ち、大打撃を与えた。イスラエルのうち、精鋭五十万が剣に倒れた。
13:18 イスラエル人はこのとき屈服させられ、ユダ人は勝利を得た。彼らがその父祖の神、【主】に拠り頼んだからである。
13:19 アビヤはヤロブアムを追撃し、ベテルとそれに属する村々、エシャナとそれに属する村々、エフラインとそれに属する村々を彼から取った。
13:20 こうして、ヤロブアムはアビヤの時代に、再び勢力を回復することはできなかった。【主】が彼を打たれたので、彼は死んだ。
13:21 一方アビヤは勢力を増し、十四人を妻として、二十二人の息子と十六人の娘をもうけた。
13:22 アビヤについてのその他の事柄、彼の行いとことばは、『預言者イドの注解』に記されている。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
レハブアムの子アビヤがユダの王となると、北イスラエルのヤロブアム王との戦いに臨みました。 ユダの戦士は四十万で、ヤロブアムの戦士は八十万でした。 客観的にみて、北イスラエルの方が圧倒的に有利でした。 しかし、アビヤは、ツェマライム山の上に立って、ヤロブアムがダビデとその子孫に与えられた契約に反して自分の主君に反逆した、と指摘します(5-7)。 また、主に仕えず、金の子牛という偶像を造って仕えた罪を指摘します(8-9)。 このような北イスラエルとは違って、ユダは主の律法を守り、神である主への務めを果たしていました。 アビヤは、神である主がともにいて、かしらとなっておられる、だから主と戦ってはならない、とうてい勝ち目がない、と言い聞かせました。
ヤロブアムはアビヤの言うことを聞かず、ユダに攻めて来ました。 戦いが始まると、ヤロブアムの伏兵戦略によって、ユダはとても不利な状況に直面しました。ユダは絶体絶命の危機に陥ってしまいました。 そのとき、アビヤは神である主に叫び求め、祭司たちはラッパを吹き鳴らし、ユダの人々は、ときの声をあげました。 主はこの祈りと賛美を聞いてくださり、その全能の御手で、ヤロブアムと北イスラエルを打ち破られました。 その日、剣に倒れたイスラエルの戦士は、精鋭五十万でした。 アビヤはヤロブアムを追撃し、村々を取りました。 聖書は「ユダ人は勝利を得た。彼らがその父祖の神、主に拠り頼んだからである。」と記しています(18)。 主は、絶体絶命の危機のときにも、主を切に叫び求める者とともにおられ、救ってくださり、大きな逆転勝利を与えてくださるお方です。
祈り : 父なる神様、危機の時、窮地に立たされた時、人生の戦いに挑む時、先ずあなたに拠り頼むことが出来ますように祈ります。
一言 : 主に拠り頼んだからである
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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