2022年 03月 12日 (土)
アロンの杖が実を結んでいた
モーセとアロンをなかなか認めようとしないイスラエルの民に対し、主は一つのしるしを与えようとされました。そのため、彼らの部族のかしらに各自の名を書き記した杖を取らせ、モーセを通してあかしの箱の前に置くようにさせました。当時、杖は、権威を象徴していました。
翌日、モーセはあかしの天幕に入ってみると、アロンの杖だけが芽を出し、つぼみをつけ、花を咲かせて、アーモンドの実を結んでいました。通常、杖は切り取られた木の枝なので、成長することはありません。また一日で花を咲かせて実を結ぶことは、生きている木であっても不可能です。すべての杖はそのままでしたが、アロンの杖だけが実を結んでいました。これにより、アロンは民の目には頼りなく見えても、主がお選びになるのなら、実を結ぶ存在になるということを示してくださいました。何よりも、主ご自身がアロンとその子孫を祭司に選ばれたのだ、という明確なしるしを見せてくださいました。これからは、だれも神様が立てた指導者に向かって不平を言い、逆らってはなりません。主はアロンの杖をあかしの箱の前に戻して、逆らう者たちへの戒めのために、しるしとするように言われました。この杖を見る度に、逆らう者たちの末路がどうなるのか、コラとその仲間たちがどうなったのかを思い出し、主を恐れるようにさせました。
民は、「われわれは滅びる。全員が滅びる」と恐れるようになりました。しかし、奇跡的な出来事は、人の奥底にある反抗的な心を根本的に変えることはできません。神さまが変えてくださらなければ、変わりません。イエス・キリストの十字架の愛だけが、私たちを心から変えることができるのです。
適用:主が立てた指導者を認めますか
一言:主の主権
<<(1) 前のページ(16) 17 次のページ(18) (35)>> |