□12月11日(月)


主よ、私の力、私の砦


エレミヤ書 16:1-21 (19)

聖書本文

16:1 次のような【主】のことばが私にあった。
16:2 「あなたはこの場所で、妻をめとるな。息子や娘も持つな。」
16:3 まことに【主】は、この場所で生まれる息子や娘について、また、この地で彼らを産む母親たちや、彼らをもうける父親たちについて、こう言われる。
16:4 「彼らはひどい病気で死ぬ。彼らは悼み悲しまれることなく、葬られることもなく、地の面の肥やしとなる。また、剣と飢饉で滅ぼされ、屍は空の鳥や地の獣の餌食となる。」
16:5 まことに【主】はこう言われる。「あなたは、弔いの家に入ってはならない。悼みに行ってはならない。彼らのために嘆いてはならない。わたしがこの民から、わたしの平安を、また恵みと、あわれみを取り去ったからだ──【主】のことば──。
16:6 この地の身分の高い者や低い者が死んでも葬られず、だれも彼らを悼み悲しまず、彼らのために身を傷つけず、髪も剃らない。
16:7 死者を悼む人のために、葬儀でパンが裂かれることはなく、父や母の場合でさえ、悼む人に慰めの杯が差し出されることもない。
16:8 あなたは弔いの宴会の家に行き、一緒に座って食べたり飲んだりしてはならない。」
16:9 まことに、イスラエルの神、万軍の【主】はこう言われる。「見よ。わたしはこの場所から、楽しみの声と喜びの声、花婿の声と花嫁の声を絶えさせる。あなたがたの目の前で。あなたがたが生きているうちに。」
16:10  「あなたがこの民に、このすべてのことばを告げるとき、彼らがあなたに、『何のために、【主】は私たちに、この大きなわざわいを語られたのか。私たちの咎とは何か。私たちの神、【主】に対して犯したという、私たちの罪とは何か』と尋ねたら、
16:11 あなたは彼らにこう言え。『あなたがたの先祖がわたしを捨て──【主】のことば──ほかの神々に従い、これに仕え、これを拝み、またわたしを捨てて、わたしの律法を守らなかったことだ。
16:12 さらに、あなたがた自身が、自分たちの先祖以上に悪事を働き、しかも、見よ、それぞれ頑なで悪い心のままに歩み、わたしに聞かないでいる。
16:13 それで、わたしはあなたがたをこの地から放り出し、あなたがたも先祖も知らなかった地に行かせる。あなたがたは、そこで昼も夜も、ほかの神々に仕える。わたしはあなたがたに、いつくしみを施さない。』
16:14  それゆえ、見よ、その時代が来る──【主】のことば──。そのとき、もはや人々は『イスラエルの子らをエジプトの地から連れ上った【主】は生きておられる』と言うことはなく、
16:15 ただ『イスラエルの子らを、北の地から、彼らが散らされたすべての地方から上らせた【主】は生きておられる』と言うようになる。わたしは彼らの先祖に与えた彼らの土地に彼らを帰らせる。
16:16  見よ。わたしは多くの漁夫を遣わして──【主】のことば──彼らを捕まえさせる。それから、わたしは多くの狩人を遣わして、あらゆる山、あらゆる丘、岩の割れ目から彼らを捕らえさせる。
16:17 わたしの目は彼らのすべての行いを見ているからだ。それらはわたしの前で隠れず、彼らの咎もわたしの目の前から隠されはしない。
16:18 わたしはまず、彼らの咎と罪に対し二倍の報復をする。彼らがわたしの地を忌まわしいものの屍で汚し、忌み嫌うべきことで、わたしが与えたゆずりの地を満たしたからである。」


16:19   「【主】よ、私の力、私の砦、
  苦難の日の私の逃れ場よ。
  あなたのもとに、
  諸国の民が地の果てから来て言うでしょう。
  『私たちの父祖が受け継いだものは、
  ただ偽りのもの、
  何の役にも立たない空しいものばかり。
16:20   人間は、自分のために神々を造れるだろうか。
  そのようなものは神ではない』と。」


16:21   「それゆえ、見よ、わたしは彼らに知らせる。
  今度こそ彼らに、
  わたしの手、わたしの力を知らせる。
  そのとき彼らは、
  わたしの名が【主】であることを知る。」


聖書引用:新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会


日毎の糧

 神様はエレミヤに、この地で「妻をめとるな。息子や娘も持つな。」と言われます。これはユダの地に恐ろしいさばきが臨むからです。彼らはひどい病気や剣や飢饉で死に、埋葬されることもないまま、空の鳥や地の獣のえじきとなるのです。民たちは、自分たちがこのような災いを受ける理由が分からず、自分たちの咎と罪は何かとエレミヤに尋ねました。彼らは自分たちの罪悪を悟っていませんでした。罪悪を悟っていないことは罪そのものよりももっと深刻です。罪を悟らなければ、悔い改める望みがないからです。主は民たちに、彼らの先祖以上に悪事を働いていると指摘されました。先祖たちがほかの神々に従い、これに仕え、これを拝み、主を捨てて、主の律法を守らなかった罪は、深刻な罪でした。ところが、民たちはそんな先祖以上に悪事を働いていたのです。主は彼らを裁かれます。この地から放り出され、彼らの先祖たちが知らない地で、他の神々に仕えるようになります。

 しかし神様は時になると、彼らを散らされた地から導き出され、先祖に与えた彼らの土地に帰らせるのです(14,15)。その時、偶像を崇拝していた諸国の民が地の果てから来て何と告白するようになるでしょうか(19,20)。これは諸国の民が悔い改め、神様に立ち返ることを約束した御言葉です。神様はユダの罪を打たれながら、諸国の民たちの救いの御業を成してくださいます。また選民には神様の御手と力を知らせ、彼らが主である神様だけを信じるように助けてくださいます。



祈り:主よ、私にも悟るべき自分の罪があるでしょうか。もしあるのであれば教えて下さり、悔い改めることが出来るように助けてください。どんな罪であっても、あなたに立ち返るなら、必ず赦され、救われ、祝福して下さることを感謝します。

一言:主は私の逃れ場

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧