□7月27日(土)
主の御声を聞いて従わなかったから
サムエル記第一 28:15-25(18)
聖書本文
28:15 サムエルはサウルに言った。「なぜ、私を呼び出して、私を煩わすのか。」サウルは言った。「私は困りきっています。ペリシテ人が私を攻めて来るのに、神は私から去っておられます。預言者によっても、夢によっても、もう私に答えてくださらないのです。それで、私がどうすればよいか教えていただくために、あなたをお呼びしました。」
28:16 サムエルは言った。「なぜ、私に尋ねるのか。【主】はあなたから去り、あなたの敵になられたのに。
28:17 【主】は、私を通して告げられたとおりのことをなさったのだ。【主】は、あなたの手から王位をはぎ取って、あなたの友ダビデに与えられた。
28:18 あなたが【主】の御声に聞き従わず、主の燃える御怒りをもってアマレクを罰しなかったからだ。それゆえ、【主】は今日、このことをあなたにされたのだ。
28:19 【主】は、あなたと一緒にイスラエルをペリシテ人の手に渡される。明日、あなたもあなたの息子たちも、私と一緒になるだろう。【主】は、イスラエルの陣営をペリシテ人の手に渡されるのだ。」
28:20 すると、サウルはただちに地面に倒れて棒のようになり、サムエルのことばにおびえた。しかも、その日一昼夜、何も食べていなかったので、力は失せていた。
28:21 女はサウルのところに来て、サウルが非常におじ惑っているのを見て彼に言った。「あなたのはしためは、あなたが言われたことに聞き従いました。私はいのちをかけて、あなたが言われたことばに従いました。
28:22 今度はあなたが、このはしためが申し上げることをお聞きください。パンを少し差し上げます。それをお食べください。お帰りのとき、元気になられるでしょう。」
28:23 サウルはこれを断って、「食べたくない」と言った。しかし、彼の家来も女もしきりに勧めたので、サウルはその言うことを聞き入れて地面から立ち上がり、床の上に座った。
28:24 女の家に肥えた子牛がいたので、彼女は急いでそれを屠り、また、小麦粉を取って練り、種なしパンを焼いた。
28:25 それをサウルと家来たちの前に差し出すと、彼らは食べた。そしてその夜、彼らは立ち去った。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
サムエルは霊の姿で現れ、サウルが神様の御声に聞き従わなかったために、神様は彼から離れて敵になったのだとサウルの問題点を厳しく指摘しました。サウルは自らの権威と人気にのみ執着し、神様の栄光を求めず、神様の御声に従わなかったのです。それで神様はサウルから去り、手から王位をはぎ取ってダビデに与えられました。サウルとイスラエルは戦争で敗北し、彼と彼の息子たちは明日死ぬ、とサムエルは伝えました(19)。神様の御言葉はサウルの悲惨な最期を宣布する青天の霹靂のような御言葉でした。サウルは絶望と恐れで倒れ、棒のようになりました。しかし最期まで悔い改めることはありませんでした。神様が与えられた悔い改めの機会を全て見逃してしまったのです。彼はいつも問題を人間的な手段で解決しようとしました。そのため、神様に捨てられました。最後まで祈らず悔い改めもしない者は、神様も救いようがありません。
サウルは全面戦争を前にしながらも、一昼夜、何の食事もしていなかったので、力がうせて座ることさえできなくなっていました。最終的に、霊媒をする女の勧めで食事をし、やっと元気を取り戻しました。神様と神様の僕ではなく、霊媒をする女の助けによって元気を取り戻す彼の姿は哀れなものでした。夜、密かに霊媒をする女を訪ねて(8)、夜に帰る彼の姿は,彼が闇の中を歩んでいることを象徴しています。神様の前で悔い改めなかった時、世の光である神様から捨てられるようになりました。人間的な計画や神秘的な方法では問題の解決は出来ません。神様の前で悔い改めて、神様の助けを頂くのが唯一の解決策です。
祈り:人間的な方法で問題を解決しようとすることが神様と敵対することであると学びます。主よ、いつも私が霊的に眼を覚まして御声に従順でいられるように助けてください。
一言:御声を聞いて従う
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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