聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 03月 15日 (火)

民数記20:1-29(12)
わたしが聖であることを現さなかった

 荒野生活がもう四十年たったとき,カデシュでモーセの妹ミリアムが死にました。モーセの心はどれほど痛かったでしょうか。しかし、民はそれを気にもとめず、水がないと不平をこぼしました。民は口汚く険しい言葉でモーセと争って言いました。モーセとアロンはこのような民を離れ、会見の天幕の入り口にやって来て、ひれ伏しました。主は彼らに杖を取って岩に命じれば、岩は水を出すと言われました。岩から水を出して、会衆とその家畜に飲ませるように言われました。

 ところが、モーセとアロンは怒りを抑えることができませんでした。「逆らう者たちよ。さあ、聞け。この岩から、われわれがあなたがたのために水を出さなければならないのか。」(10)。そして杖で岩を二度打ちました。すると、豊かな水が湧き出たので、会衆もその家畜も飲みました。しかし、主はモーセとアロンに言われました。「あなたがたはわたしを信頼せず、イスラエルの子らの見ている前でわたしが聖であることを現さなかった。」(12)。信頼しないとは、みことばを信じないということです。主はただ岩に命じなさいと言われましたが、モーセは杖で打ちました。これは自分たちの心の怒りを表す行為でした。「彼らのために岩から水を出して、会衆とその家畜に飲ませよ」という神さまのみこころを現すことよりも、自分たちの怒りを表すことを優先しました。これをご覧になった主は、ご自分が聖であることを現さなかったと言われます。神様は、逆らう民を最後まで堪え忍びながら、ここまで導いてくださいました。モーセとアロンは、そんな主の哀れみ深さと忍耐を現さなければなりませんでしたが、そうせずに、自分たちの怒りに満ちた思いを表しました。この罪のために彼らはカナンに入ることができないと言われました。アロンはホル山で息子のエルアザルに祭司の衣服を着せて、そこで死にました。



適用:不信仰と個人的な不満を現していますか

一言:聖であることを現そう


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