聖書別日ごとの糧   >>   民数記[2022]

2022年 05月 27日 (金)

民数記22:1-20(12)
神の民をのろってもいけない

 モアブの王バラクは、イスラエルの民に心底おびえました。モアブを支配していた強大なアモリ人をイスラエルが討ち、その王シホンを討ったためです。モアブの王バラクは、イスラエルになめ尽くされるのを恐れ、恐怖を抱く中で、にせ預言者のバラムを招こうと考えました。彼を呼んでイスラエルの民をのろってもらおうとしたのです。それでまず使者たちを遣わし、次にモアブの長老たちとミディアンの長老たちに占い料を手に持たせてバラムのところに送り、バラクの言葉を伝えさせました。バラムがこの状況を神様に伝えると、神様は彼らと一緒に行ってはならない、また、その民をのろってもいけないと命じられました。なぜなら、イスラエルの民は神様に祝福されているからです。バラクはバラムの断りにもかかわらず、もう一度、先の者たちよりも大勢の、しかも位の高い長たちを遣わし、手厚い報酬を約束しました。すると、バラムは心が揺れ、神様のみこころを明確に理解していたのに、もう一度祈ってみると言いました。

 神様に喜ばれている民をのろうことは、愚かで無謀です。神様の民を呪い、妨害するよりも、受け入れて、道を譲ってあげる方が賢いです。また、神様のみこころが明らかになっているのであれば、もう一度祈る必要もありません。欲望に飲まれて、神様を説得しようとするのではなく、イエス様のように神様の御心に従う祈りをささげなくてはいけないでしょう。



適用:なぜ神様の民をのろってはいけませんか

一言:彼らは祝福を受けている者だからです



2022年 05月 28日 (土)

民数記22:21-41(32)
わたしが敵対者として出て来ていたのだ

 神様は主の使いを送り、バラムのゆく道に立ちはだかりました。ろばは、主の使いが抜き身の剣を手に持っているのを見て、道からそれて畑に入りました。バラムは、ろばを打って道に戻そうとしました。すると、主の使いが両側に石垣のある狭い道にいるのを見たろばは、石垣にからだを押しつけ、バラムの足を痛めてしまいました。バラムは怒り、またろばを打ちました。主の使いはさらに進んで行って、狭くて、右にも左にもよける余地のない場所にたちました。ろばは主の使いを見て、バラムを乗せたまま、うずくまってしまいました。バラムは怒りを燃やし、杖でろばを打ちました。すると、主がろばの口を開かれ、バラムを𠮟りつけ、彼の目の覆いを除かれました。バラムは主の使いを見て、ひざまずき、伏し拝みました。主の使いは、バラムが道を踏み外していたから、敵対者として出て来たと言い、ろばが身を避けていなかったら、今すでにバラムを殺していただろうと言いました。バラムは自分の罪を悟り、悔い改めました。主はバラムに対して、バラクのもとに行っても、神様が告げることばだけを告げるように命じられました。

 私たちが悪の道に進むとき、神様はいろいろな事件を通して悔い改めるようサインを送られます。そんな時、私たちは主の御前で自身を顧みて、隠れている罪を悔い改めるべきです。バラムのように欲に目がくらんでしまえば、神様のさばきから逃れることができません。私たちの歩んでいる道が、神様がご覧になると正しい道であるのか、もう一度、よく考えて、神様のみ言葉に従う生活を歩めるように祈ります。



適用:正しい道を歩んでいますか

一言:もう一度考えてみてください


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