聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅱ[2019]

2019年 05月 03日 (金)

列王記第二17:1-23(7,8)
イスラエルの滅亡の原因

 ユダの王アハズの第十二年に、ホセアがイスラエルの王となりましたが、アッシリヤの王シャルマヌエセルが攻め上って来ました。その時、ホセアは彼に服従してみつぎものを納めました。しかし、アッシリヤが引き上げると、ホセアはアッシリヤを裏切ってエジプトの王ソに助けを求めました。その結果、三年後、ホセアの第九年に、首都であるサマリヤがアッシリヤによって陥落させられ、多くの民がアッシリヤに捕らえ移されました。
 神の民に、なぜ、このようにアッシリヤによって滅亡させられるという悲惨なことが起きたのでしょうか。 その原因は、外交や国防政策の失敗ではなく、彼らが主の前で悪を行ったからです。主はイスラエルの民をエジプトから連れ出し、解放してくださいました。にもかかわらず、彼らは主に対して罪を犯し、すべての町々に高き所を建てました。すべての小高い丘の上や、青々と茂ったどの木の下にも石の柱やアシェラ像を立てました。主が、「このようなことをしてはならない」と命じておられたのに、彼らは偶像に仕えたのです(12)。主は彼らに預言者や先見者を通して警告されましたが、イスラエルの民は聞き入れませんでした。ついに主はすべての預言者に告げられた通りに、イスラエルを御前から取り除かれました。こうして、イスラエルは自分の土地からアッシリヤへ引いて行かれることになったのです(23)。
 国や共同体の興亡は、神様に対する姿勢にかかっています。神様を恐れ敬い、御言葉を守り行う時にのみ繁栄していくのです。神様を捨てて偶像に仕えるなら、必ず滅びます。これは、歴史を見てもはっきりと分かる原則です。私たちはこれを知り、神様を恐れ敬い、御言葉を守り行うことが出来るように祈りましょう。


適用:興亡の理由は何でしょうか

一言:従順と不従順



2019年 05月 04日 (土)

列王記第二17:24-41(39)
主だけを恐れなさい

 北イスラエルを征服したアッシリヤの王は、バビロン等の異邦地方から人々を連れて来てサマリヤの町々に住ませました。ところが、彼らは主を恐れなかったので、主は彼らのうちに獅子を送り、獅子は彼らの幾人かを殺しました。アッシリヤの王はこの報告を聞いてこう命じました。「あなたがたがそこから捕らえ移した祭司のひとりを、そこに連れて行きなさい。行かせて、そこに住ませ、その国の神に関するならわしを教えさせなさい。」(27)
 しかし、そこに移住したそれぞれの民は、めいめい自分たちの神々を造り、町々の高き所の宮にそれを安置して仕えました。彼らは、主を礼拝しながらも、自分たちの神様にも仕えていたのです。それは、主を恐れないことと同様です。
 昔、主はイスラエル人と契約を結び、「ほかの神々を恐れてはならない。これを拝み、これに仕えてはならない。これにいけにえをささげてはならない」(35)と命じられました。彼らの神、主だけを恐れるとき、主はすべての敵の手から彼らを救い出してくださる、と約束されました。しかし、彼らは聞かず、先の彼らのならわしのとおりに行いました。
 主である神様は、天と地を創造された唯一の神様です。そのようなお方を、被造物に過ぎない偶像と一緒に仕えることは、神様を冒?することです。「だれも、ふたりの主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛したり、一方を重んじて他方を軽んじたりするからです。あなたがたは、神にも仕え、また富にも仕えるということはできません。(マタイ6:24)」この世での成功や名誉と同時に神様に仕えることは出来ません。自分自身の栄光と神様の栄光を同時に求めることはできないのです。私たちは偶像を徹底的に取り除き、主だけを恐れなければなりません。


適用:何人の主人に仕えていますか

一言:ただ主だけを恐れなさい


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