聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅱ[2019]

2019年 05月 11日 (土)

列王記第二21:1-26(11)
さらに悪いことを行ったマナセ

 マナセは、父ヒゼキヤがいのちを延長してもらったその三年後に生まれた子です。彼は、ヒゼキヤの信仰の影響を受けなかったようです。彼はイスラエル史上、一番長い五十五年間、王でしたが、あらゆる罪を犯しました。彼は、主がイスラエル人の前から追い払われた異邦の民の忌みきらうべきならわしをまねて、主の目の前に悪を行いました。彼は、ヒゼキヤが打ちこわした高き所を築き直し、バアルのために祭壇を立て、イスラエルの王アハブがしたようにアシェラ像を造り、天の万象を拝み、これに仕えました。また、自分の子どもに火の中をくぐらせ、卜占をし、まじないをし、霊媒や口寄せをしました。さらに彼は、自分が造った偶像を宮に安置しました。これは、「わたしの名をとこしえに置く」と言われた主の名を汚すことです。
 民も、当然、主の御言葉に聞き従わなくなり、異邦人よりも、さらに悪いことを行いました。マナセは、カナンの先住民の一つであったエモリ人たちが行ったすべての忌み嫌うべきことよりも、さらに悪いことを行いました。彼の子はアモンですが、エジプトの偶像の名前からつけました。マナセは自分の政策に従わない者たちを殺しましたが、その中の一人が預言者イザヤです。神様はこのようなマナセとユダに対し、わざわいをもたらします。だれでもそれを聞く者は、二つの耳が鳴るほどの恐ろしいわざわいです。
 マナセは神様より強国に頼り、彼らが仕える偶像に仕えました。彼は苦難の中でも信仰によって生きたダビデやヒゼキヤに見習わず、アハブに見習いました。彼はカナン人も行わないような忌み嫌うべき罪を犯しました。政治的には長い期間、王でしたが、信仰的にはユダを取り返しのつかない罪に陥れました。


適用:マナセがさらに罪を犯した理由は何でしょうか

一言:アハブに見習わないで信仰の先祖に見習いましょう


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