聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2019]

2019年 07月 12日 (金)

歴代誌第二6:1-11(8,9)
ダビデのやるべきこと、ソロモンのやるべきこと

 6章はソロモンの主の宮の奉献の祈りです。ソロモンは、全イスラエルを祝福しながら言います。主は御口をもって父ダビデに語り、御手をもって主の宮を成し遂げられました。これは、Ⅱサムエル7:12-16の御言葉の成就でした。ソロモンは、主の宮の完成とダビデの国の確立は、ダビデの子である自分を通して、神様が成し遂げてくださったと告白しています。
 主はイスラエルをエジプトの地から連れ出した日から、長い間、主の宮を建てるために、イスラエルの町も選ばず、特定の王を選ぶこともされませんでした。その後、エルサレムを選び、主の名をエルサレムに置かれ、ダビデを選びダビデを民たちの王に立てられました。ダビデに神様の主権的な御恵みが臨まれました。しかし、ダビデは主の宮を建てることは許されませんでした。主の宮を建てるための基礎をつくることが、彼のやるべきことでした。ダビデは主の宮を建てたいという思いを持っていましたが、主はそれを喜ばれたものの、主の宮を建てるのは彼の腰から出る彼の子どもであると言われたのです。ソロモンは、主がご主権によってたてられたご計画どおりに主の宮を建て、今それを完成させたのです。
 聖書の長い歴史のなかで、ダビデのように基礎を堅くするために用いられる人もいれば、ソロモンのようにその基礎に基づいて、実を結び繁栄させるために用いられる人もいます。自分の生きている間、この二つを全部成し遂げたいと思う人がいるかもしれません。しかし、それは非常に難しいことです。私たちは、ただ主に任されたことを一所懸命やることが何よりも大事です。しかも、それを成し遂げられたとしても、それは主がなさったことであり、主の御言葉のとおりに成就されるためなのです。


適用:主が私に任してくださったことはなんですか

一言:主が成し遂げる



2019年 07月 13日 (土)

歴代誌第二6:12-21(14)
契約と愛とを守られる神様

 全イスラエルの前で、ソロモンが主の祭壇の前に立ち、ひざまずき、両手を天に差し伸べて祈り始めました。まず彼は、「天にも地にも、あなたのような神はほかにありません。」と告白します(14)。なぜなら、主だけが心を尽くして御前に歩む主のしもべたちに、契約と愛とを守られる方であるからです。その証拠に、主は父ダビデと約束されたことを守られました。主は、ソロモンがダビデの後を継いで主の宮を建てるように、また完成するようにさせてくださいました。ソロモンは続けて祈ります。「今、イスラエルの神、主よ。あなたのしもべ、私の父ダビデに約束して、『あなたがわたしの前に歩んだように、あなたの子孫がその道を守り、わたしの律法に歩みさえするなら、あなたには、イスラエルの王座に着く者が、わたしの前から、絶えることはない』と仰せられたことを、ダビデのために守ってください。」約束どおり自分が王座に着いたように、子孫たちもイスラエルの王座に着き、受け継ぐようにと祈りました。
 私たちは、心を尽くして主に仕えるとき、損をするのではないかと思うときがあります。人々がわれわれの献身を誤解することもあります。ダビデも多くの困難を受けました。しかし約束のとおりに、主は、彼を王座に着かせ、ソロモンを跡継ぎとして立ててくださいました。約束を守られ、恵みを施してくださる主は、私たちにも同じです。私たちの口からも、「天にも地にも主のような神はほかにありません。」と告白ができるように祈ります。
 彼は主のために主の宮を建てましたが、主はそこに住まわれるだけの方ではないことを知っていました。神様は、天も、天の天も、お入れすることが出来ないお方です。主の宮は、主の完全な住まいにはなり得ません。ソロモンは、主の宮の役割と限界をわかっていました。ただ主の宮に向かって祈る時、自分と民たちの願いを聞いてくださるように切に祈るのみでした。


適用:約束の御言葉とおりに成してくださる主の御恵み

一言:主のような神はほかにありません



2019年 07月 14日 (日)

歴代誌第二6:22-42(35)
天から彼らの祈りと願いを聞いてください

 ソロモンは主の宮が祈りの場所になることを願いました。これには人間の罪深さと弱さに対しての深い理解と哀れみが表れています。イスラエルが主に罪を犯して戦争で負けたとしても、この宮で主の御前に立ち返って祈り願うなら、天からこれを聞き、彼らの罪を赦し、彼らとその先祖たちにお与えになった地に、彼らを帰らせてくださるように、と祈りました。主に罪を犯し、雨が降らなくなる自然災害が起きたり、全国にききんや疫病などのわざわいが起きたり、また病気にかかることもあります。その場合にも、だれでもこの宮に向かって両手を差し伸べて祈るとき、どのような祈りや願いも天から聞いてくださり、赦し、回復してくださるようにと、祈りました。
 ソロモンの祈りは、イスラエルの民だけにとどまりませんでした。外国人についても主の宮に来て主に向かって祈るとき、願うことをすべてかなえてくださるように、そうすれば、すべての民が御名を知り、主を恐れるようになり、御名を呼び求めなくてはならないことを知るようになる、と言いました。
 ソロモンは、罪を犯さない人間はひとりもいないと言いました。彼は全ての人が罪人であり、主の憐れみと赦しが必要である存在であることを知っていました。だからこそ、主の宮は罪を犯してしまうすべての弱い人に必ず必要です。主の宮は彼らを赦し、回復させてくださる神様と会える場所です。つまり主の宮は、心配と悲しさの中で生きていくしかない、すべての人がその御前に出ていき、癒しを受けるところです。どのような絶望のときにあっても、希望を見い出し、生きる意味を見つけることができる場所です。主の宮は、イエス様によって完成されました。だれでもイエス様のところに出ていくとき、主の赦しと癒しを得ることができます。イエス様を通して、どんなときであっても、生きる希望と力を得ることができます。新しい主の宮であるイエス様を賛美いたします。


適用:罪を犯し、恐れていますか

一言:祈りを聞いて、赦してください


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