聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2019]

2019年 07月 18日 (木)

歴代誌第二 10:1-19 (16)
レハブアムに背を向けたイスラエル

 ソロモン王が死ぬと、全イスラエルが彼の息子レハブアムを、北イスラエルの拠点であるシェケェムで王として立てようとしました。このとき、ソロモンに反逆してエジプトに逃げていたヤロブアムが、イスラエルに戻ってきました。ヤロブアムは、イスラエルの部族を代表して、建築事業の過酷な労働と重いくびきを少し軽くしてくれるならば、王に仕えるとレハブアムに訴えました。レハブアムは、彼らの言葉に一理あったので、3日の間考える時間をもらいました。そして、父ソロモン王に仕えた長老たちの意見を聞きました。長老たちは彼らに優しくし、好意を示し、親切な言葉をかけてあげれば、彼らは永遠に王の僕になるというアドバイスをしました。しかし、レハブアム王は長老たちの言葉よりも、自分と一緒に育った若い臣下たちの意見に従いました。彼らの意見は、父ソロモン王よりも厳しい姿をレハブアムは見せなければならないというものでした。王が冷酷な言葉で答えると、北の部族はダビデ王家に背を向けました。ユダの町だけがレハブアム王に仕えるようになりました。
 北イスラエルの部族が、レハブアムとダビデ王家を裏切った背景には、父ソロモンが主を裏切って、偶像崇拝をした問題がありました。しかし、レハブアムのリーダーシップにも問題があり、彼は高慢で、謙遜に民に仕えるよりも、自分の都合や考えを優先して政治を行いました。王であっても、虚勢を張って、仕えられることだけを好んではいけません。人間関係は、鏡のようです(マタイ7:12)。私が仕えると彼らも仕えてくれます。私が喜ぶと彼らも喜びます。私が優しくすると、彼らも優しくしてくれます。私がサソリとムチで打つなら、彼らは石で打ち返します。王であっても、仕えるならば、仕えらます。レハブアムの権威的なリーダーシップのために、結局国は半分になりました。


適用:どのようなリーダーシップを持っていますか

一言:仕えるリーダーシップ


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