聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2019]

2019年 07月 29日 (月)

歴代誌第二20:1-13(12)
ただ、主に私たちの目を注ぐのみです

 この後、モアブ人とアモン人、及び彼らに合流したアモン人の一部が、ヨシャパテと戦おうとして攻めてきました。その上に、アラムまでが、ヨシャパテを攻めるため、エン・ゲディに来ていました。ユダは、四面楚歌の状態で攻撃を受ける危機に陥りました。ヨシャパテは恐れました。しかし、彼は恐れと絶望の中だけにとどまってはいませんでした。ただひたすら主に求めました。ユダ全国に断食を布告しました。ユダの人々は集まって来て、主の助けを求めました。即ち、ユダの全ての町々から人々が出て来て、主を求めたのです。ヨシャパテは、主の宮のある新しい庭の前で、ユダとエルサレムの集団の中に立って、祈りました。
 ヨシャパテはまず、神様が異邦の人々の全ての国を統べる主権者であることを告白しました。そして、主の手に権勢と能力があり、だれも、主と対抗して立ち向かえる者はいないと、彼は確信していました。彼のこのような信仰は、イスラエルの歴史を根拠としています。神様は、その大いなる権勢と能力でカナンの民たちを追い払い、カナンの地をアブラハムの子孫に永遠にお与えになりました。又、イスラエルの民たちが主の御名の為、聖所を建てて、苦難の中で呼ばわる時、主はこれを聞いて救って下さいました。昔、イスラエルがエジプトから出る時、主の民に敵対したアモン人とモアブ人、及びセイル山の人々を滅ぼしませんでした。ヨシャパテは、この歴史を根拠にして信仰を持ちました。自分たちには大軍に当たる力もなく、どうすれば良いのかわからない、と弱さを認めました。そして「ただ、あなたに私たちの目を注ぐのみです。」と言って、神様だけを仰ぎ見、神様だけに頼りました。ヨシャパテだけではなく、ユダの民たちみなが主の前で、このように祈りました。


適用:苦難の中にいますか

一言:ただ、主だけを仰ぎます



2019年 07月 30日 (火)

歴代誌第二20:14-37(17)
主の救いを見よ

 ヨシャパテとその民たちが祈った時、神様は主の霊に満ちたレビ人ヤハジエルを通して答えました。まず、神様は「おびただしい大軍のゆえに恐れてはならない。気落ちしてはならない。」と言われました。なぜなら、この戦いはイスラエルの戦いではなく、神様の戦いであるからです。神様は具体的に、明日、彼らに向かって攻め下るようにと、方向を与えて下さいました。谷の入り口のエルエルの荒野の前、谷のはずれで、彼らに会う時、只、しっかり立って動かずにいて、ユダと共にいる主の救いを見るように話されました。彼らは、この戦いで戦うことはありません。「恐れてはならない、気落ちしてはならない。ただ彼らに向かって出陣せよ。」と言われます。主は共におられ、イスラエルに、大いなる勝利を与えてくださることでしょう。戦いを統べ治めておられる神様が共にしてくださることほど大きな勇気と力になることがあるでしょうか。神様がともにして下さるならば百戦百勝です。反対に、神様がともにして下さらないのなら、軍事力的にどれだけ優位であっても、危うくなるしかありません。
 神様の約束の前で、ヨシャパテは地にひれ伏しました。ヨシャパテは主に向かって歌う者たちと、聖なる装いをして賛美する者たちとを選び、武装した者の前に出て行き、主を賛美するようにしました。普通、戦争に臨む時には、特殊部隊を配置しますが、彼は賛美隊を配置しました。これは、神様が戦われるという信仰告白です。歌と賛美が始まると、神様は伏兵を設け、ユダに攻めて来たアンモン人、モアブ人、セイル山の人々を打ち負かされました。そして、彼らは互いに戦って滅ぼし合いました。その結果、逃れた者はひとりもいませんでした。ヨシャパテと彼の民たちは、分捕り物を奪いに行きましたが、それらはあまりにも沢山ありました。ユダの兵士たちはヨシャパテを先頭に、喜びのうちにエルサレムに凱旋しました。地の全ての王国が、主がイスラエルの敵と戦われたということを聞いた時、神様を恐れました。それで、ヨシャパテの治世は平穏でした。


適用:敵の前で恐れていますか

一言:気落ちしないで向かって進み出なさい


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