聖書別日ごとの糧   >>   歴代誌Ⅱ[2019]

2019年 09月 01日 (日)

歴代誌第二22:1-12(4)
アハブの家の道に歩んだアハズヤ

 エルサレムの住民は、ヨラムの末子アハズヤを彼の代わりに王としました。アハズヤはユダの王たちの中でも、最も短い一年間だけ王としてエルサレムを治めました。彼もまた、父ヨラムのようにアハブの家の道に歩み、アハブの家にならって主の前に悪を行いました。彼がそうなったのは、彼の母であるアタルヤからの影響を強く受けたからでした。「彼の母アタルヤが彼の助言者で、悪を行わせたからである。・・・彼の父の死後、母が助言者となって、彼を滅びに至らせた」とあるように、その影響力は大きなものでした。アハズヤは、イスラエルの王アハブの子ヨラムと共に、アラムの王ハザエルと戦うためにラモテ・ギルアデに行きました。その戦いの時に、ヨラムはアラム人によって傷を負いました。それで彼はその傷をいやすために、イズレエルに帰って来ました。アハズヤはヨラムが病気であることを聞いて、彼を見舞いにイズレエルに下って行きました。アハズヤは、ヨラムのもとに行くことによって、滅びることになりますが、それは神様から出たことでした。
 アハズヤの母アタルヤは、自分の子が死んだことを知ると、直ちにユダの家に属する王の一族をことごとく滅ぼしました。自分がユダの王になるためでした。その企み通り、彼女はユダ王国の王となって、6年間この国を治めました。しかし、彼女の腹黒い計画は長くは続かず、失敗に終わりました。人が誰の影響を受けて生きるかは、非常に重要な問題です。アハズヤは母アタルヤの影響によって、アハブの家の道に歩み、偶像バアルを崇拝していた悪いヨラム王と付き合いました。それゆえ、彼とユダ王国は滅びてしまったわけです。けれども、彼はこの結果を人のせいにすることはできません。いくら周りの人から悪い影響を受けたとはいえ、自分が犯した罪に対しては、自分が責任を取らなければならないのです。


適用:誰の影響を受けていますか

一言:良い人(神の人)


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