昔から人々はユートピアを夢見て、人間の理性、能力、努力で幸せな国づくりを目指してきました。しかし、依然として世の中は不安定です。以前の問題はなくなりましたが、新しい問題が出てきました。ストレス、肥満、うつ病、強迫症、パニック障害、薬物中毒、情報公害、新型感染症、環境破壊と異常気象、交通事故、人間関係の断絶……また、今もなお血を呼ぶ戦争と紛争が続いています。幸せがますます遠ざかっていることを感じます。こんな現実を詩人は、こう歌います。「主よ　川はとどろかせています。轟音を川はとどろかせています。激しい響きを川はとどろかせています。」(3)。ここで川は大きな脅威、災難、混沌などを意味します。今世界の人々は、コロナという大きな疫病によって苦しんでいます。大きな波の前に立ち、目の前の問題だけを見つめると、恐れるようになります。それでは、私たちはこのような状況の中でどうすればいいのでしょうか。「大水のとどろきにまさり　力強い海の波にもまさって　主は力に満ちておられます。いと高き所で。」(4)。神様が「静まれ」とお命じになると、力強い海の波も穏やかになります。人は神様の前で謙虚でなければなりません。神様の前で人の能力と努力が小さいことを認めなければなりません。そして神様を信じて従うべきです。

　主こそ王です(1)。神様は創造主としての威光と力を持っておられます。主によって世界は堅く据えられ揺るぎません。主が助ける時、揺るぎません。今も主は万物を治めておられます。主は人の生死と禍福を治めておられます。私たちが主に頼る時、安心して暮らすことができます。神様が神の国を自ら建てておられます。私たちがするのではありません。

適用：力強い海の波の前で恐れていますか

一言：主は力に満ちておられます