聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2022]

2022年 10月 23日 (日)

詩篇121:1-8(5)
主はあなたを守る方

 詩人は山に向かって目をあげて、こう言います。「私の助けは、どこから来るのか。」彼が目をあげてみている山は、エルサレムのシオン山です。その山は敵の攻撃からイスラエルを守ってくれた天恵の要塞でした。彼は目を上げてその山を見ながら、彼の助け主である神様を思っていました。「私の助けは、主から来る。天地を造られたお方から。」この世には主の民を滅ぼそうとする敵が多くいます。私たちの力だけでは、その敵に打ち勝つことができません。助けが必ず必要です。その助けが天地を造られた主から来るという約束は、私たちに大きな力となります。主はどんなことをも覆うことができる大きな方であり、どんな敵よりも強い方です。主はシオン山のように天恵の要塞となって、ご自分の民を守ってくださいます。

信仰の道を歩むとき、自分を打ち負かそうとする敵が多く現われます。すると、不安と恐れで滅びてしまいそうになります。しかし、主は私たちの足をよろけさせず、まどろむこともなく、眠ることもなく、私たちを守ってくださいます。主の御手の中にいるとき、昼も日が私たちを打つことはなく、夜も月が私たちを打つことはありません。私たちの人生はさまざまな艱難とわざわいの連続です。失敗もあり、ときには事故にもあいます。病が絶えないときもあります。それで、私たちは悲しみと絶望に陥ります。しかし、私たちのそばにおられる主が、すべてのわざわいから、私たちを守り、私たちのいのちを守ってくださると約束してくださいました。私たちが行くときにも、帰るときにも、今よりとこしえまでも守ってくださると約束してくださいました。私たちは、わざわいが襲ってくることを避けることができません。しかし、主が守ってくださるので、私たちはそのわざわいの時にも、悲しまず、絶望せず、安心して、最後まで信仰と平和の道を歩むことができるのです。



祈り:苦しみと艱難を受けるとき、私は、天地を造られた主に向かって目を上げます。必ず主が私を助けにきてくださることを信じて感謝します。

一言:主に向かって目を上げましょう


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