聖書別日ごとの糧   >>   詩篇[2022]

2022年 10月 31日 (月)

詩篇129:1-8(4)
悪しき者の綱を断ち切られた

詩人は、イスラエルの民がひどく苦しめられたことを思い出しています。「彼らは 私が若いころからひどく私を苦しめた(1)」。敵たちは、イスラエルが国を立てた時から、イスラエルを苦しめてきました。イスラエルは、エジプトの奴隷だった時から苦しめられてきました。乳と蜜の流れるカナンの地に入った後も、カナン人、ペリシテ人、ミデヤン人等によって苦しめられました。やがて、北イスラエルはアッシリアによって、南ユダはバビロニアによって滅亡し、捕虜の身となりました。イスラエルの敵たちは、神の民の心に深い傷を負わせました(3)。しかし、その敵たちは、決してイスラエルに完全に勝つことはできませんでした。イスラエルは倒されましたが、滅ぼされませんでした(Ⅱコリント4:9)。なぜでしょうか。イスラエル民がどの民よりも強くて勇敢だったからでしょうか。いいえ、違います。それは、主が正しくあられ、悪しき者の綱を断ち切られたからでした(4)。主の民は、時々この世で、激しい迫害を受け、苦しめられるときがあります。新約時代以降、キリスト教の教会史をみると、主の教会は敵たちによって絶えず苦しめられてきましたが、滅ぼされたことはありません。正しくあられる主なる神様が、艱難と迫害を通して、教会を訓練し、強くし、悪しき者の綱を断ち切り、ご自分の民を救い出してくださいます。シオンを憎む者、主の民を憎む者はみな、恥を受け、退けられます(5)。彼らは、一時的には勝利したように見えますが、最後は、屋根の草のように枯れて滅びます(6)。



祈り:私を倒そうとするどんな敵をも、正しくあられる主なる神様が断ち切り、退けて下さることを感謝します。私は主にあって圧倒的な勝利者です。

一言:主の正しさによって勝利


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