聖書別日ごとの糧   >>   伝道者の書[2017]

2017年 08月 01日 (火)

伝道者ノ書1:1-11(2)
空(くう)の空(くう)

 伝道者の書は、「空」という大前提から始まります。なんと5回も「空」を繰り返します。「空の空。伝道者は言う。空の空。すべては空。」(2)。そして、伝道者の書全体を通して何が空であるのかを具体的に教えてくれます。まず、日の下でのすべての労苦が空です。労苦している世代は去ります。そして、同じように苦労する新世代が、またやってきます。日は上り、沈むことを繰り返します。風も南に北にと、あちこち吹き巡り、吹いた場所に戻ります。川は海に流れ込みますが、海を満たしません。自然界もよく見ると繰り返しの連続です。また、日の下には新しいものはありません。すでにあったものが後にもあります。すでにした仕事を後にも再びします。新しいものだと喜んでも、先の世代にすでにありました。しかし、古い前の世代を人々は覚えていません。頑張って働いても誰も覚えてくれないので、本当に虚しいです。人々は、この地で頑張って生きて働き、人生が無駄にならないことを期待します。しかし、しばらくは有意義に感じても、最終的には虚しくなります。この世の生活、この地での生活は根本的には、空の空です。この世での意味を探し求めている人は、必ず失望してしまいます。私たちは、この事実を知るべきです。そして、この地での生活に命をかけるのではなく、虚しくならない新しい生活を求めることです。伝道者の書がそれを教えてくれます。

適用:日の下で、すべての行いがむなしくなることがありますか

一言:すべてが空



2017年 08月 02日 (水)

伝道者ノ書1:12-2:11(2:11)
風を追うようなものだ

 まずは、試しに快楽を味わってみました。王として享受することができるすべての楽しさを味わいました。目が欲するものを拒まず、心が楽しむことを拒みませんでした。酒で体を楽しませました。しかし、笑いはばからしいことであり、快楽はなんの益にもなりませんでした。次に、ビジネスを大きくしてみました。家を建ててブドウ畑を耕しました。男女の奴隷たちも多くいました。羊にもあふれました。銀、金、宝も豊富でした。すべての者よりも偉大な者になりました。しかし、後で振り返ってみると、手がけたすべての事業と労苦したすべてが虚しいものでした。まるで風を追うようなものでした。風は追うことができません。風を追うことに努める人に訪れるのは、虚しさと絶望です。神様が抜けた世の知恵は、何の益にもなりません。神様がいない世の快楽は、本当の楽しみではありません。神様がいない富と成功には、本当の幸せはありません。神様を恐れることは知恵の根本です。神様だけが真の楽しみです。神様だけが、真の成功への道です。神様がいない人生は、風を追うように愚かで虚しいものです。神様だけが私たちの人生の真の意味と価値になります。風を追う人生ではなく、神様を追い求める人生にすべきです。

適用:神様なしに働いて苦労しますか

一言:風を追うこと


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