聖書別日ごとの糧   >>   アモス書[2014]

2014年 12月 08日 (月)

アモス1:1-15
主の叫び

 アモスは、南ユダのテコアの牧者出身の預言者です(1)。彼の名前は、「重荷を負った者」という意味です。彼は、主に、イスラエルで神様の御言葉を宣べ伝えました。北イスラエルは当時、軍事的にも、経済的にも、強く栄えていた時期です。ヤロブアム二世が四十年統治し、前例のない安定と繁栄の時でした。しかし、霊的には、貪欲と不道徳、偶像崇拝で朽ちていっていました。アモスは、このような時代に、神様のさばきのメッセージを伝える「重荷を負った者」になりました。経済的な豊かさは、資本主義社会が追及する最高の価値です。日本でも、戦後目まぐるしい経済成長が起こりました。このような状態の中で、霊的な危機は深刻化しています。人々は、「金、金、金」と叫び、まだ「満たされていない」と言います。このような霊的な危機の時代に、神様の御声を聞き、「重荷を負う者」になるのは、果たして誰でしょうか。
 アモスは、自分の時代に向けて叫ばれる主の御声を聞くようになりました。主は、ダマスコとガザ、ツロとエドムとアモンに対して、その罰を取り除かれません。それは、彼らの「三つの罪、四つの罪」のためです。「三つの罪、四つの罪」とは、文学的な表現で、「多くの罪」という意味です。このような列国に対するさばきを繰り返し宣布のには、どのような意味があるのでしょうか。結局、イスラエルが神様に立ち返ることを願っているからです。私たちも、神様が罰を取り消さないような罪がないか、恐れ敬う心で、自分を顧みなければなりません。

祈り:主よ!この霊的な危機の時代にあっても、主の叫ばれる御声を聞いて、重荷を負った者として生きるように、私を助けてください。

一言:主の御声を聞こう


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