聖書別日ごとの糧   >>   アモス書[2014]

2014年 12月 13日 (土)

アモス6:1-14
シオンで安らかに住んでいる者

 イスラエルの滅亡は、指導者の問題も大きいです。彼らは、シオンで安らかに住んでいて、サマリヤの山に信頼していました。彼らは勝利の人生を生き、イスラエルの模範となるべき指導者たちです。しかし彼らは、神様が倒された他の町を見ても、教訓を得ることができませんでした。その代わりに、彼らは象牙の寝台に横たわり、子羊と子牛を取って食べていました。十弦の琴の音に合わせて即興の歌を作り、大きな杯でぶどう酒を飲みました。彼らは莫大な富で、私欲と享楽を満たしていました。彼らは指導者であるにも関わらず、ヨセフの破滅のことで悩みませんでした。神様は、このような彼らを、最初の捕らわれ人として引いて行く、と言われました。指導者は、指導者らしくなければなりません。自分だけの安らぎと幸福を求めてはいけません。神様の御前で、責任ある指導者の姿勢(noblesse oblige)がなければなりません。
 神である主は、ご自分にかけて誓われました。神様の前で指導者らしくない者の誇りと栄光を忌み嫌われます。少数の残された者たちが、神様の怒りのために、神様の御名を口にすることさえも恐れるさばきを、くだされます。それでも彼らは、公義と正義を毒や苦よもぎに変えました。彼らは、自分の手で構成した軍事力、経済的な業績を誇り、頼ります。しかし、神様が一つの国を起こして、彼らを打たれる時、それは虚しいものになります。それで、指導者の大きな責任は、神様の御前に正しく立ち、民を導くことにあります。

祈り:主よ!私が世の豊かな指導者のようにはならず、神様の御前で目を覚ましている霊的な指導者になるように、助けてください。

一言:指導者らしい指導者


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