聖書別日ごとの糧   >>   ヨナ書[2019]

2019年 08月 28日 (水)

ヨナ書1:1-16(3)
主の御顔を避けたヨナ

 神様はヨナを召し、アッシリヤの首都ニネベに行き悔い改めのメッセージを伝えるよう命じられました。ここには、罪人をさばくよりも、赦し、救おうとされる神様のみこころが示されています。しかし、ヨナは異邦人の民であるニネベの人が救われることを嫌いました。彼は、神様の御言葉に従わず、ニネベとは反対方向のタルシシュへ行く船に乗りました。そして船底に降りて、ぐっすり寝込んでしまいました。これに対し、神様は大風を海に吹きつけられました。船が難破しそうになり、水夫たちはそれぞれ自分の神に向かって叫び、船を軽くしようと船の積み荷を海に投げ捨てました。誰のせいでこのわざわいが降りかかったのかを調べるために、水夫たちはくじを引き、くじはヨナに当たりました。自分のせいで船が困難にあっていることを知ったヨナは、自分を捕らえて、海に投げ込むように答えました。水夫たちは、ヨナの言葉に仕方なく従いました。すると海は静かになりました。これは暴風の原因が、ヨナの不従順にあったことを物語っています。
 この事件を見ると、ヨナには神様のみこころとは違い、異邦人のニネベの民に対する赦しと愛がありませんでした。彼は神様のみこころを受け入れられず、主の御顔を避けました。これに対し、水夫たちの心は神様に向かって開いていました。船長は、自分の神ではなく、ヨナの神に助けを請うようにお願いしました(6)。水夫たちは危機の瞬間、神様のあわれみを求め、主を恐れました(14,16)。主に召されても主のみこころに逆らったヨナと、主に向かい祈る水夫たちは対照的です。日々の生活の中で、私たちはヨナ、水夫、どちらのような心でいるでしょうか。


適用:神様の使命を避けるとどうなるでしょうか

一言:大風に吹き付けられることがある



2019年 08月 29日 (木)

ヨナ書1:17-2:10(2:6)
私のいのちを引き上げてくださいました

 主は大きな魚を備えて、ヨナをのみこませました。ヨナは三日三晩、魚の腹の中にいました。魚の腹の中で彼は祈りました。ヨナの祈りには悔い改めの過程が現れています。彼は、暗闇と死の危機が迫る中で、神様を叫び求め、神様が祈りに答えてくださったと告白しています。また、海に大風が吹き付け、自分が海の中に投げ込まれた事件は、神様からの懲らしめだと認めました。この中で、彼は神様に頼り、生きる望みを持ちました。いのちの危険を感じる状況にあっても、神様が彼の祈りを聞いてくださり、いのちを救って下さるという確信をもってヨナは祈りました。神様の救いを信じるヨナの心には、感謝が満ち溢れました。このことは、神様に対する誓いと決断を新たにするものでした。
 神様はヨナを大きな魚に飲み込ませ、再びヨナを陸地に吐き出させるよう命じられました。真っ暗で、息が詰まるような魚の腹の中からヨナは出てきました。死の苦しみから解き放たれ、いのちのめぐみを味わうようになりました。神様は彼に新しい人生を歩むようにされました。使命を放棄した彼ですが、神様は再び担える機会を与えてくださいました。主のみこころに逆らう私たちを、神様はさばくことなく、赦し、愛によって救って下さり、新たな使命に再挑戦させるようにしてくださいます。


適用:なぜ神様はさばかれず、赦されるのでしょうか

一言:使命に再挑戦するため


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