聖書別日ごとの糧   >>   ヨナ書[2019]

2019年 08月 31日 (土)

ヨナ書4:1-11(11)
惜しまないでいられようか

 ニネベが悔い改めたことで、神様が彼らに下すと言っておられたわざわいを思い直し、そうされなかったことは、ヨナを非常に不愉快にさせました。彼のことばの中に、ニネベに行こうとしなかった理由が示されています。ヨナは、敵対するニネベの民が神様のわざわいを受けることを望みましたが、神様が情け深くあわれみ深い神であり、怒るのにおそく、恵み豊かであり、わざわいを思い直されることを知っていたからでした。ヨナは、自分たちを苦しめたニネベが救われるくらいなら、自分が死んだほうがましだと申し立てました。自分の過ちについては、情け深くあわれみ深い神が赦してくださることを望み、敵であるニネベに対しては、さばきが下さることを望んでいました。これはヨナの利己的で、寛容の無い姿でした。
 ヨナは町から出て、仮小屋を作り、町の中で何が起こるかを見きわめようとすわっていました。ヨナはニネベがわざわいを受けて、滅びることを望んでいたのです。この時、主は一本のとうごまを備え、それをヨナの上におおうように生えさせ、日光をさえぎってくださいました。ヨナはこのとうごまを非常に喜びました。しかし、神様は、翌日の夜明けに、一匹の虫を備えられ、虫がそのとうごまをかんだので、とうごまは枯れてしまいました。すると、太陽がヨナの頭を照りつけました。とうごまがなくなったことでヨナは死んだほうがましだとわめきだしました。「このとうごまのために、あなたは当然のことのように怒るのか。」神様のこの問いかけにヨナは、当然のことと答えました。神様はもう一度尋ねられました。「あなたは、一夜で滅びたこのとうごまを惜しんでいる。まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないでいられようか。そこには、右も左もわきまえない十二万以上の人間と、数多くの家畜とがいるではないか。」神様はヨナに投げかけたように、私たちにも同じように尋ねられます。私たちは、世の全ての悪人をも惜しんでおられる神様のみこころを持つべきではないでしょうか。


適用:自分が必要なとうごまだけを惜しんでいませんか

一言:ニネベの民のような人をも惜しむ


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