聖書別日ごとの糧   >>   ローマ[2023]

2023年 02月 20日 (月)

ローマ人への手紙 1:1-7(1)
神様に選び出され

パウロは自分のことを、キリストのしもべとして紹介しています。彼は、過去律法の奴隷であり、罪の奴隷でした。しかし今は、イエス・キリストのしもべとなりました。イエス様から頂いた愛の負債があまりにも大きいために、自ら進んでイエス様のしもべとなりました。しもべとは、絶対的に服従する者であり、忠実な者です。また彼は、福音を弁明して拡張するために選び出されました。福音は神様から始まったものであり、ご自分の御子に関して預言者たちを通して昔から約束されていたものです。その御子は、肉においてはダビデの子孫として生まれ、霊的には、死者の中からの復活により、神様の御子として示されました。このイエス様は私たちの主であり、キリストです。まさに、この尊い知らせを伝えるために、神様はパウロを選び、私たち一人一人をも、選び出してくださいました。これは、神様からの一方的な恵みであり、また、祝福でもあります。

私たちは、このイエス様を通して、救いの恵みを受けました。救いの恵みを受けた人々は、人生の目的と方向が変わります。これ以上、自分のためには生きず、イエス様の御名のために生きるようになります。また、あらゆる国の人々が福音を信じるようにみことばを伝えるだけでなく、主とみことばに聞き従う者となるまで育てることに、全力を注ぎます。パウロは、ローマにいる聖徒たちが自分達は「選び出された」という思いを持つように教え、彼らが、イエス・キリストの忠実なしもべになることを望みました。主が私たちを選び出された理由は、ただ、恵みを受けさせるためだけではありません。キリストの御名を伝える使徒の務めを果たすようにするためです。使徒としての務めと使命が、その人の人生を、偉大なものとします。



祈り:主よ!足りない私を選び出してくださり、感謝します。私がキリスト・イエスの忠実なしもべになるように助けてください。

一言:選び出された恵みと使命



2023年 02月 21日 (火)

ローマ人への手紙 1:8-17(17)
救いを得させる神の力

ローマの教会は、パウロが開拓した教会ではありません。しかし、パウロは休むことなくローマにいる聖徒たちのために祈り、彼らのところに行く良い道を得ることを願いました。それは、彼らに御霊の賜物を分け与え、彼らの信仰を強くし、実を結ばせるためでした。パウロが何としてでも彼らに福音を伝えたいと願ったのは、世の人々に対して負い目を負った者の心情を持っていたからです(14,15)。彼はイエス様から負った恵みの負債を返済するために、闘争しました。負債を負った者の心情こそ、パウロのように絶えず開拓の御業に仕えることができる原動力になるのです。

 当時ユダヤ人は宗教的な優越性を誇り、ギリシャ人は文化を誇り、ローマ人は力を誇りました。このような雰囲気の中で十字架の福音はとるに足らないものであり、愚かなもののように見えました。しかし、パウロは少しも福音を恥とは思いませんでした。福音は信じるすべての人にとって、救いを得させる神様の力だからです。福音は、いくら罪を犯した人であっても、その人を新しい人に変え、罪と死とサタンの力から救ってくれる神様の力です。福音には神様の義が啓示されているからです。



祈り:主よ!私に、負債を負った者の心情が足りなかったことを、悔い改めます。私は福音の力をかたく信じ、大胆に福音を宣べ伝えます。

一言:義人は信仰によって生きる



2023年 02月 22日 (水)

ローマ人への手紙 1:18-32(28)
神を知ることに価値を認めなかった

人は、神なしに生きても、何の問題もないと考えますが、聖書は、そのような人は心の欲望のままに生きるようになると言っています。本文の中には、「神は彼らを…引き渡されました。」ということばが繰り返されています(24,26,28)。人が故意に神様を排斥するなら、神様は彼らを捨てざるを得ません。人が神様なしに生きるなら、非常に良くなりそうですが、本当は悲劇です。心の欲望のままに汚れに引き渡され、神様の真理を偽りに変えて、造られた物を造り主より拝み,仕える偶像崇拝者になってしまいます。神様なしに生きると、男は男として、女は女としての役割を失い、同性愛者に転落してしまいます。同性愛のような不自然な行ないは神様のみこころに反しています。

一人の人が神様なしに生きると、その悪い影響は急速に家族と社会に広がり、ついには国家と世界にまでも至ります。そして、社会はどんどんと腐敗していきます。堕落した人々は、神様なしに生きても幸せに生きられると思います。しかし、神様との関係性が切れるなら、結局は人々との関係性も切れてしまいます。それで、神様がいない世界では、あらゆる残酷な犯罪と汚れたことが起こり、無秩序と混沌という罪の悪循環を見るようになります。



祈り:主よ!神様なしに生きる人生は本当に惨めです。私がいつも主を心の真ん中に受け入れて生きるように助けてください。

一言:神様を離れては、幸福がない


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