聖書別日ごとの糧   >>   ローマ[2023]

2023年 06月 16日 (金)

ローマ人への手紙10:1-13(10)
救いに至る道

神様に対するユダヤ人たちの情熱は大きなものでした。律法を完全に守って生きようとした彼らの努力は、他の人たちを驚かせました。しかし、彼らの熱心は正しい知識を伴うものではありませんでした。ユダヤ人たちは本当の知識を追い求めず、神様の義に服従しませんでした。自分の義を立てようとするその大きな情熱が、むしろ神様の義を遠ざけてしまいました。今日も、ひたむきな情熱を見せる異端と、他の宗教家たちがいます。彼らの情熱は、本当に尊敬に値するほどであり、彼らの中には、立派な生活をする人も、少なくありません。しかし、熱心であることよりも、さらに大切なのは、正しい知識を持つことです。正しい知識がない情熱は、自分の義だけを立てるためだけであって、必ず、イエス・キリストにつまずいてしまいます。私たちは、自分の義を立てる無知な情熱に従うことより、神様の義を成し遂げられたイエス・キリストに服従しなければなりません。また、正しい知識がない人々に、正しい知識である福音を伝えることに力を入れなければなりません。

 律法をよく行ない、その義によって生きようとするのは、愚かなことです(5-7)。救いの道は、遠くにあるのではなく、私たちに伝えられた福音の御言葉にあります。イエス様を、主として、キリストとして、心で信じ、口で告白するなら、救いを受けます。「この方に信頼する者は、だれも失望させられることがない。(11)」と約束されました。自分自身を考えると、恥ずかしいことが多く、救いの確信がゆれ動く時があります。しかし、イエス様を主として信じ、告白する時、恥を受けずに、救いに至ります。この驚くべき恵みの中にいるにも関わらず、救いを得るために、天に上り、地の奥底に下って行こうとするのは愚かなことです。信仰による義をくださった神様に感謝します。



祈り:主よ、私が神様の義であるイエス様を信じて聞き従うより、自分なりの熱心で生きてきたことを悔い改めます。私がいつもイエス様を単純に信じて、聞き従う人生を生きるように助けてください。

一言:神様の義を信じます



2023年 06月 17日 (土)

ローマ人への手紙10:14-21(15)
良い知らせを伝える人たちの足は

 誰でも、主の御名を呼ぶ者は救いを受けます。しかし、信じたことのない方を、どのようにして呼び求めるのでしょうか。聞いたことのない方を、どのようにして信じるのでしょうか。宣べ伝える人がいなければ、どのようにして聞くのでしょうか。それで、神様に召され、福音を宣べ伝える人は、大変重要です。イエス・キリストの福音は、救いを受け、永遠のいのちに至らせる良い知らせです。いくら立派で良い人であっても、福音を受け入れることができなければ、救いを受けることができません。世の中に美しいことは多くありますが、最も美しいことは、福音を伝えることであり、良い知らせを伝える人々の足は、最もりっぱです。今も、日本と全世界で、人々から無視され、傷つきながらも、良い知らせを持って、出て行き伝える人々がいます。彼らは本当にりっぱな人たちです。

 福音を伝える人は重要ですが、救いの御業の主体は神様です。神様は、不従順で反抗する民に対して、一日中、その御手を差し伸べておられます。福音を聞くことができるように、良いことの知らせを伝えるように、福音の伝道者を遣わされます(15)。自分が救いを受けるのは、自分が優れているからでもなく、偶然に起きたことでも、ありません。ご自分の民を救おうとされる神様の愛と摂理と熱心があったからです。私たちも、神様の憐れみを抱いて、地の果てにまで出て行くことができるように、祈ります。



祈り:主よ、福音を伝えることは容易いことではないですが、この良い知らせを、私の生き方を通して、また語ることによって、まだ知らない人たちに伝えることができるよう助けてください。

一言:伝えましょう


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