聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 01月 09日 (金)

創世記3:1-13
あなたはどこにいるのか

Ⅰ.アダムの罪と結果
 蛇は、まず神様の御言葉を引用して、女を誘惑しました。女はサタンの言葉を聞いて、神様の愛に対して、否定的な考えを持つようになりました。また、神様の絶対的な御言葉を、相対的に考えました(2,3)。女は次第にサタンが植えた偽りの確信を持つようになり(4)、神様のようになろうとする傲慢を抱くようになりました(5)。結局、女はサタンの言葉を聞いて、善悪の知識の木の実を取って食べるようになりました(6)。そして夫にも与えて、食べさせました。アダムは、妻の言葉より神様の御言葉を聞かなければなりませんでしたが、女の言葉を聞いて、神様の御言葉を聞かなくなりました(17)。彼らはついに、善悪の知識の木の実を取って食べるようになりましたが、サタンの言葉とは違い、神様のようになることもなく、知恵を得ることもできませんでした。むしろ、羞恥心と罪意識が生じるだけでした。神様の御声を聞いて恐れ、その御顔を避けて、隠れました。真実を隠し、罪を合理化させ、責任逃れをするようになりました(12,13)。
Ⅱ.アダムを捜される神様
 神様は、罪を犯し、罪意識と恐れに捕らわれているアダムに、まず訪ねて行かれました。「あなたは、どこにいるのか。」(9)。この御言葉は、神様に聞き従わなかった人間が悔い改めて、立ち返ることを願われる神様の愛の御声です。人間が神様を離れるなら、存在意味を喪失し、罪の奴隷になってしまいます。しかし、神様は、真実に罪を悔い改めさえすれば、もう一度、受け入れてくださいます。

祈り:主よ!主を離れては、何の存在意味もありません。傲慢と不従順を悔い改めて、もう一度主に出て行くので、受け入れてください。

一言:私はどこにいるのか。



2015年 01月 10日 (土)

創世記3:14-24
救いの種を約束された神様

Ⅰ.救いの種を約束された神様(14,15)
 神様ののろいによって、蛇は、一生、腹ばいで歩き、ちりを食べるようになりました。また、女との間に敵意を置いて、結局は、「女の子孫」によって、滅ぼされるようになりました。神様は蛇をのろいながら、救いの種を約束してくださいました。これを、「原始福音」と言います。そして、この御言葉で、「女の子孫」は、イエス・キリストを指します。神様は、時になると、処女マリヤを通して、イエス・キリストが生まれるようにし(ガラ4:4)、イエス様の十字架と復活を通して、サタンを滅ぼされました(ヘブ2:14,15)。神様は、のろいを受けるしかない人間に、メシヤを約束してくださいました。罪によって、すぐに死ぬしかない人間に、救いの道を開いて置かれた神様は、聖なる愛の神様です。
Ⅱ.皮の衣を着せた神様(16-24)
 女には、みごもりの苦しみを与え、夫を恋い慕うが、彼に支配されるようにされました。アダムは、一生苦しんで、食物を得るようにされました。それよりも、最もみじめなのは、結局は土に帰らなければならないことです(19)。生涯、苦労をして、何かを得られるように思えますが、結局は、死ななければならないことが、罪を犯した人間の運命です。しかし、神様は罪を憎みますが、罪人は愛されます。それで獣を犠牲にして、皮の衣を作り、着せてくださることで、羞恥心を覆ってくださいました。また、彼らをエデンから追い出されましたが、エデンの園はあえて、なくされず、永遠のいのちの望みを残して置かれました(24)。

祈り:主よ!罪は憎まれますが、罪人を愛される主の聖なる愛に感謝し、賛美します。

一言:神様の救いの愛


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