聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 01月 11日 (日)

創世記4:1-15
カインにしるしを下さった神様

Ⅰ.アベルとそのささげ物とに目を留められた神様(1-5)
 アダムがエバを知り、カインとアベルを生みました。アベルは羊を飼い、カインは農業をしました。彼らはそれぞれ、彼らの持ち物から、ささげ物をしました。しかし、神様は、アベルとそのささげ物とに目を留められましたが、カインとそのささげ物には目を留められませんでした。問題は、どんなささげ物をしたのかにあるのではなく、彼らがどんな心でささげ物をしたのかに、あります。アベルはささげ物をしただけではなく、心をささげたので、神様が彼とそのささげ物とに目を留められました。
Ⅱ.カインにしるしをくださった神様(6-15)
 カインは、神様が行なわれたことに対して、ひどく憤り、顔を伏せていました。神様は、このような彼に、「罪の誘惑に打ち勝ち、善を行なうように」と仰せられました。しかし、カインは神様の御言葉を聞かず、弟を石で打ち殺しました。神様の御前で悔い改めず、反発するなら、必ず恐ろしい罪を犯すようになります。カインは神様の罰を受け、地上をさまよい歩くさすらい人となりました。犯した罪に比べ、その罰は寛大のようにも思えます。しかし、カインは自分で、耐えがたい罪意識と死の恐怖に苦しめられていました(13,14)。ところが、憐れみ深い神様は、彼の訴えを聞かれ、彼に一つのしるしを下さることで、死の恐怖から解放させてくださいました。この神様は怒るのに遅く、憐れみと慈しみが無限の方です。この神様の愛を知る時、反発心を捨て、悔い改めることができます。

祈り:主よ!主の計り知れない愛によって、感謝をささげます。私のかたくなな心を悔い改めるので、お赦しください。

一言:長く耐え忍ばれる神様の愛



2015年 01月 12日 (月)

創世記4:16-26
カインの子孫とセツの子孫

 カインは主の前から去って、ノデの地に住み着いて、町を建てました。家畜を飼い、音楽も始まりました。さまざまな鋭い武器も生産するほどに、金属文明も発達しました。しかし、人々はどうだったのでしょうか。カインの子孫の中に代表的な人がラメクです。彼は、二人の妻をめとりました。彼は強暴で、人を残忍に殺すことを自慢することを歌にして残しました(23,24)。文明や文化が発達すると、人は少しづつ高尚になるだろうと考えます。しかし、カインの子孫を見ると、文明と文化の発達と共に、人間の罪はむしろ、さらにひどくなり、広がって行くことが、分かります。罪の属性は次第に深くなり、広がって行くのにあります。カイン一人の罪は、彼だけに終わらず、その子孫に恐ろしい悪影響を及ぼすようになりました。 
 しかし、神様は望みを残して置かれました。アダムは、さらに、その妻を知ったので、彼女は男の子を産みました。その子をセツと名づけて言いました。「カインがアベルを殺したので、彼の代わりに、神は私にもうひとりの子を授けられたから。」(25)。神様はアベルの代わりに、セツをアダムにお与えになりました。そのセツにもまた男の子が生まれました。彼は、その子をエノシュと名づけました。その時、人々は主の御名によって祈ることを始めました(26)。セツの子孫を残して置かれた神様は望みの神様です。神様は自ら聖なる種を残されることで、救いの御業を成し遂げられます。

祈り:主よ!セツの子孫を立ててくださった神様を通して、望みが発見できたことを感謝します。私も、この時代の聖なる種になるように助けてください。

一言:聖なる種、希望の神様


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