聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 03月 11日 (水)

創世23:1-20
マクペラのほら穴を買ったアブラハム

Ⅰ.埋葬する地を買ったアブラハム
 アブラハムの同労者サラが享年百二十七歳で、カナンの地ヘブロンで死にました。その時にも、自分の所有の土地がなかったアブラハムは、マクペラのほら穴を買って、私有の墓地として、サラを埋葬しようとしました。ところが、ヘテ人たちは、日頃、アブラハムを尊く思っていたので、ただで埋葬地を与えようとしました。しかし、アブラハムは決して、ただで手に入れようとはしませんでした。エフロンに、銀四百シェケルの代価を払って、それを買いました。アブラハムは、尊敬される位置にいたからといって、ただで何かを得たり、理由もなしに好意を受けることを好みませんでした。
Ⅱ.マクペラのほら穴を私有の埋葬地にしたアブラハム
 アブラハムが敢えて、代価を払って埋葬地を買ったのは、それを、はっきりと自分の所有の地と定めるためでもありました。マクペラのほら穴のある地は、アブラハムがカナンで、最初に手に入れるようになった私有地です。それは、カナンの全土をくださるという、神様の約束に比べると、取るに足りない地でした。しかし、そこにアブラハムとイサクとヤコブが葬られ、ヨセフも、「そこに葬るように」と遺言を残しました。すなわち、マクペラのほら穴はイスラエルの永遠の故郷であり、後に、カナン全土を得る基礎になりました。

祈り:主よ!私が今、福音の中で得た地と御業が、たとえ小さなものであったとしても、遠い未来には、世界を福音化する基礎になることを信じます。

一言:マクペラのほら穴


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