聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 03月 12日 (木)

創世24:1-9
神様の御旨によって築かれる家庭

 アブラハムは年を重ねて、老人になりました。今、彼には、息子イサクの家庭を作るという、緊急性を要し、かつ大切なことが残っていました。アブラハムは、自分の全財産を管理している家の最年長のしもべにゆだねながら、一つの頼みをしました。「私がいっしょに住んでいるカナン人の娘の中から、私の息子の妻をめとってはならない。あなたは私の生まれ故郷に行き、私の息子イサクのために妻を迎えなさい。」(4b,5)。カナン人は呪われた部族でした(創9:25)。彼らは神様を知らない偶像崇拝者たちでした。彼女たちの中には、優れた条件を兼ね備えた花嫁候補たちが多くいたことでしょう。しかし、いくら彼女たちの条件が優れていたとしても、偶像に仕える女性ならば、イサクの花嫁になる資格がないと、アブラハムは考えていました。反面、「私の生まれ故郷の人」は、神様を信じるセムの子孫たちです。アブラハムは、彼らの中から、イサクの妻を選ぼうとしました。アブラハムは自分の息子イサクを、信仰の女性と結婚させようとするはっきりとした原則を持っていました。そのようにすることで、信仰の継承の御業、すなわち、万民救いの御業を、活発に成し遂げようとしました。アブラハムのしもべは、イサクを連れて行くことを願いましたが、アブラハムは、「連れて行ってはならない」と言いました。彼は、自分に、「あなたの子孫にこの地を与える。」と約束された神様が、必ず御使いをしもべの前に遣わされることを、信じました(7)。彼は自分の考えや、条件よりも、神様の御旨を優先させました。彼は、神様の御旨に従って、イサクを結婚させようとしました。

祈り:主よ!私たちが人間条件よりも、神様の御旨に従って、配偶者を迎えるように、助けてください。

一言:神様の御旨によって



2015年 03月 13日 (金)

創世24:10-49
忠実なアブラハムのしもべ

 アブラハムのしもべは、イサクの花嫁を迎えるために、ナホルの町に行きました。夕暮れ時に、彼は町の外の井戸のところに、らくだを伏させました。そこで、彼は具体的に神様に祈りました。「・・・ご覧ください。私は泉のほとりに立っています。この町の人々の娘たちが、水を汲みに出てまいりましょう。私が娘に『どうかあなたの水がめを傾けて私に飲ませてください。』と言い、その娘が『お飲みください。私はあなたのらくだにも水を飲ませましょう。』と言ったなら、その娘こそ、あなたがしもべイサクのために定めておられたのです。このことで私は、あなたが私の主人に恵みを施されたことを知ることができますように。」(13,14)。神様は、しもべの祈りを聞いてくださり、アブラハムの兄弟ナホルの妻ミルカの子ベトエルの娘リベカをお遣わしになりました。彼女は、アブラハムのしもべが祈った通りの事を行なったため、彼は神様の導きを確信しました。その日の晩、アブラハムのしもべはリベカの家に泊まることになりました。ラバンは、アブラハムのしもべを手厚くもてなしました。しもべの目の前には、食事が並べられていました。その時、彼は食事を取ることよりも、しもべとしての役目を果たそうとしました。「私の用向きを話すまでは食事をいただきません。」(33)。そう言ってから、アブラハムの子イサクの花嫁を捜しにナホルの町にやって来たこと、町の外の井戸で神様に祈った事、神様が祈りを聞いてくださり、リベカを遣わしてくださったこと等、一つ残らず、ラバンに話しました。そこで、リベカを連れて行くことに対して、ラバンに許しを求めています。「それで今、あなたがたが私の主人に、恵みとまこととを施してくださるのなら、私にそう言ってください。そうでなければ、そうでないと私に言ってください。それによって、私は右か左に向かうことになるでしょう。」(49)。 

祈り:主よ!私がどんな時にも神様に祈り、与えられた職務を全うする中で、神様の栄光を現わすように、祈ります。

一言:私の用向きを話すまでは



2015年 03月 14日 (土)

創世24:50-67
はい。はいります。

 アブラハムのしもべの言葉に、ラバンとベトエルは答えて言いました。「このことは主から出たことですから、私たちはあなたによしあしを言うことはできません。」それで、リベカを連れて行くことには、賛同しました。ところが、アブラハムのしもべは、翌朝早くリベカを連れて行こうとしました。すると、ラバンやベトエルは、「娘をしばらく、十日ほど、私たちといっしょにとどめておき、それから後、行かせたいのですが。」と言いました(55)。あまりにも、突然のことに、驚いたようです。しかし、しもべは、今すぐにリベカをアブラハムのもとに連れて行くようにしてください、と譲りませんでした。
 そこで、ラバンとベトエルはリベカを呼んで尋ねました。「この人といっしょに行くか。」するとリベカは答えました。「はい。まいります。」別れのあいさつも満足にできずに、旅立つことは、後ろ髪を引かれる思いだったかもしれません。また、住みなれた地を離れ、カナンの地に行くことに、不安もあったでしょう。何より、イサクがどんな人なのかもしれません。しかし、リベカは「まいります。」と答えました。すると、ラバンとベトエルはリベカを祝福して言いました。「われらの妹よ。あなたは幾千万にもふえるように。そして、あなたの子孫は敵の門を勝ち取るように。」(60)。神様の時に、リベカは聞き従いました。
 信仰ある女性リベカによって、イサクは母サラのなきあと、慰めを得ました(67)。神様に対する信頼と信仰によって、リベカは神様の時に、神様の御旨に聞き従いました。神様は、救いの御業において、リベカも用いてくださいました。

祈り:主よ!私に信仰をくださり、神様の時に、聞き従う者になるように、導いてください。

一言:行きます


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