聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 03月 15日 (日)

創世25:1-34
長子の権利を軽んじた

 イサクは四十歳の時に、リベカを妻にめとりました。ところが、彼らには子どもがいませんでした。それはリベカが不妊だったからです。その時、イサクは人間的な方法でこの問題を解決しようとはしませんでした。イサクは自分の妻のために神様に祈願しました(21)。神様は、イサクの祈りに答えられたので、リベカはみごもりました。ところが、子どもたちは彼女の腹の中でぶつかり合うようになりました。そこで、リベカは神様のみこころを求めました。
 神様はリベカに仰せられました。「二つの国があなたの胎内にあり、二つの国民があなたから分かれ出る。一つの国民は他の国民より強く、兄が弟に仕える。」(23)。出産の時、リベカはふたごを産みました。長男はエサウで、赤くて全身毛衣のようでした。彼は成長して巧みな猟師、野の人となりました。次男はヤコブでした。彼は胎内から出る時に、エサウのかかとをつかんでいました。ヤコブは兄エサウとは対照的に、穏やかな人となり、天幕に住んでいました。さて、ヤコブが煮物を煮ている時、エサウが飢え疲れて野から帰って来ました(29)。エサウは空腹のあまり、ヤコブに一杯のお粥を分けてもらえるように、頼みました。するとヤコブはエサウに言いました。「今すぐ、あなたの長子の権利を私に売りなさい。」(31)。その時、エサウは一杯のお粥のために、ヤコブに長子の権利を売ってしまいました。それも、ヤコブに誓っています。エサウに取って、長子の権利は、パンやレンズ豆の煮物より劣るものに見えました。神様は、エサウのように、長子の権利を軽んじるような人を喜ばれません。私たちは、この世で、クリスチャンとして生活しています。時には、自分がクリスチャンであることに対して、負担に思うことはないでしょうか。しかし、最後まで信仰の中心を守る人を、神様は喜ばれます。

祈り:主よ!私が、クリスチャンとしての権利を、世俗的な利益よりも尊ぶ者になるように、助けてください。

一言:実利より、クリスチャンとしての権利


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