聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 05月 02日 (土)

創世29:1-30
ラケルのために仕えたヤコブ

 ヤコブは旅を続けて、日が死の人々の国へ行きました。野に一つの井戸がありましたが、そこにラバンの娘ラケルに出会い、一か月の間、ラバンの家に滞在することになりました。その時、ラバンはヤコブに言いました。「あなたが私の親類だからといって、ただで私に仕えることもなかろう。どういう報酬がほしいか、言ってください。」。するとヤコブは言いました。「私はあなたの下の娘ラケルのために七年間あなたに仕えましょう。」(18)。するとラバンも承諾しました。ヤコブはラケルのために七年間仕えました。ヤコブは彼を愛していたので、それもほんの数日のように思われました。ところが、約束の日、ラバンはヤコブを欺いて、姉のレアを女奴隷ジルパと共に与えました。その時のヤコブの気持ちはどうだったのでしょうか。ところが、ラバンは悪びれる様子もありませんでした。
 ラバンは、ラケルをヤコブにあげる代わりに、もう七年仕えるように、と言ったのです。それでも、ヤコブはラバンの言葉に従いました。ラケルを愛していたため、もう七年ラバンに仕えました。
 ここで、私たちは、愛する者のために十四年も仕え続けたヤコブの忍耐と誠実さを学ぶことができます。その愛は、私たちを生かすために十字架につけられて死に至るまで従われたイエス様の愛を、彷彿させます。罪によって滅んで行くたましいを救うために、愛と誠実を持って、耐え忍び、働くことができるように祈ります。

祈り:主よ!愛する者のために、長い間耐え忍び、誠実を見せたヤコブを学ぶことができます。私が兄弟のために、このような愛を実践することができるように、助けてください。

一言:仕える愛



2015年 05月 03日 (日)

創世29:31-30:24

 ヤコブはラバンにいる伯父の家で住むようになりました。そこで、四人の妻を得るようになり、その妻たちを通して、十二人の息子と一人の娘を得ました。そうすることで、彼はイスラエル人の実質的な先祖になりました。ところが、このことを成し遂げるために、神様は人々の様々な弱い点を用いられ、また、それぞれ痛みを持った人々の祈りを聞いてくださいました。
 第一に、伯父ラバンの欲望を用いられました。ラバンは甥のヤコブが熱心に働いているのを見て、彼を自分の家にずっと置いておこうとしました。自分の家にとどまらせるために、ラケルを嫁がせなければならなかった日に、姉のレアを娶らせました。ヤコブはラケルを妻として得るために、十四年も奉仕しなければなりませんでした。ところが、ラバンがそのように行なったため、結局ヤコブは十二人の息子を得るようになりました。神様はラバンの欲望をたっとく用いられました。第二に、レアの愛されたい思いと、ラケルの妬みを用いられました。レアは男の子を多く産むことを通して、夫の愛を受けようとしました(29:32)。一方、ラケルは夫の愛を受けてはいましたが、子どもを産むことができず、姉のレアを妬みました(30:1)。神様は、このようなものをも、用いられました。第三に、神様はそれぞれの祈りを聞いてくださいました。レアとラケルは、それぞれ違う痛みを持っていましたが、レアは愛されない痛み、ラケルは子どもが産めない痛みでした。それぞれ、自分の痛みのため、神様に祈りましたが、神様はその祈りを聞き入れてくださいました(30:6,22)。

祈り:主よ!私が、自分の痛みを持って、主に祈ります。聞き入れてください。

一言:私の声を聞かれる神様


<<(1)    前のページ(27)    28    次のページ(29)    (45)>>

聖書別日ごとの糧