聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 05月 05日 (火)

創世31:1-30
ヤコブと共にいてくださる神様

 神様の恵みによって、ヤコブは多くの群れを自分のものにすることができました。ところが、それを快く思っていない人たちがいました。ラバンの息子たちは、「ヤコブはわれわれの父の物をみな取った。父の物でこのすべての富をものにしたのだ。」と言っていました。また、伯父ラバンのヤコブに対する態度も以前のようではありませんでした。その時、主がヤコブに仰せられました。「あなたが生まれた、あなたの先祖の国に帰りなさい。わたしはあなたとともにいる。」(3)。主なる神様は、ヤコブと共にいる、と約束してくださいました。ヤコブにとって、何と心強い御言葉でしょうか。ヤコブは二人の妻を連れて、密かに自分の故郷に帰って行きました。
 それから三日たって、ヤコブが逃げたことがラバンに知らされると、ラバンは身内の者たちを率いて七日の道のりを、彼の後を追って行き、ギルアデの山地で、ヤコブに追いつきました。しかし神様は夜、夢にアラム人のラバンに現れて言われました。「あなたはヤコブと、事の善悪を論じないように気をつけよ。」(24)。この神様の御言葉によって、ラバンはヤコブに手を出すことができなくなりました。神様はヤコブを守ってくださる方です。
 今、この時間も、神様は私たちと共にいてくださいます。寂しく、不安な私たちを守ってくださいます。

祈り:主よ!この時代に、神様が私と共にいてくださり、心強いです。この神様に信頼し、歩み続けることができるように、助けてください。

一言:わたしはあなたとともにいる



2015年 05月 06日 (水)

創世31:31-55
労苦をご覧になる神様

 ラバンはヤコブに、「なぜ逃げるようにして、離れて行ったのか。」と尋ねました。ラバンは貴重な働きであるヤコブを失うことを恐れていたようです。それで、何とか連れ帰り、とことん利用してやろうと考えていたようです。彼はヤコブがどれだけ労苦したのか、
を理解することができませんでした。そこで、ヤコブは、二十年もの間、自分がどれだけラバンに対して、忠実であったのかを証ししました。ラバンの群れから損失が出れば、ヤコブはそれを弁償しました。また、群れを見るために、昼は暑さに、夜は寒さに悩まされ、寝る事もできない有様でした。最初の十四年間は、愛するラケルと結婚するために奉仕し、残りの六年はラバンの群れのために、忠実に仕えて来ました。ところが、ラバンは惜しむあまり、幾度もヤコブの報酬を変えてしまいました。ヤコブがラバンに対して、口を開いたのは、これが初めてだったようです。ところが、神様はヤコブのことをじっと見ておられました。「神は私の悩みとこの手の苦労とを顧みられて、昨夜さばきをなさったのです。」と告白しました(42b)。神様の恵みによって、ヤコブの群れも大きくなりました。虐げられているヤコブを救い出してくださいました。今、ヤコブは神様の助けによって、立ち上がることができました。そこで、ラバンはヤコブと契約を結ぶことを提案しました(44)。石を集めて、石塚を作りました。彼らはそこで食事をしました。ラバンはそれを「エガル・サハドテ」と名づけましたが、ヤコブはこれを「ガルエデ」と名づけました。二人はこの地を記念としました。

祈り:主よ!私がこの地で労苦していることを、主が全てご覧になり、顧みてくださることを知りました。私がこの神様を信じ、積極的に主のために献身する者にしてください。

一言:私の労苦を顧みてくださる主


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