聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 05月 08日 (金)

創世33:1-20
カナンに戻ったヤコブ

 ヤコブが目を上げて見ると、エサウが四百人の者を引き連れてやって来ていました。ヤコブは先頭に立って進み、兄に近づくまで、七回も地に伏しておじぎをしました(3)。すると、エサウはヤコブを迎えに走って来て、彼をいだき、首に抱きついて口づけし、二人は泣きました。それからヤコブは自分の家族を兄エサウに紹介しました。ヤコブは兄の怒りを鎮めるために、前に多くの贈り物を送りましたが、兄エサウはそれを受け取ろうとはしませんでした。するとヤコブは言いました。「どうか、私が持って来たこの祝いの品を受け取ってください。神が私を恵んでくださったので、私はたくさん持っていますから。」(11a)。ヤコブは兄エサウに神様から受けた恵みを証し、兄とのわだかまりが消えたことを心から喜んでいました。それでしきりに勧めました。するとエサウはそれを受け取りました。エサウはヤコブと旅を続けたいと願っていましたが、ヤコブは「疲れているので、ゆっくり旅を続け、セイルへまいります。」と答えました。ヤコブはスコテへ移って行き、そこで自分のために家を立て、家畜のためには小屋を作りました。こうしてヤコブは、パダン・アラムからの帰途、カナンの地にあるシェケムの町に無事に着き、その町の手前で祝福しました。そして彼が天幕を張った野の一部を、シェケムの父ハモルの子らの手から百ケシタで買い取りました。そこに祭壇を築き、それを「エル・エロへ・イスラエル」と名づけました。ヤコブと共におられる神様は今、ヤコブを約束の地カナンまで無事に導いてくださいました。兄エサウと和解させてくださり、兄弟のきずなを回復させてくださいました。

祈り:主よ!私と共におられる主が約束の地まで、導いてくださることを信じます。また、私の犯した罪と咎を神様が担ってくださり、壊れていた関係性を回復してくださることを信じ、確信します。

一言:約束の地まで導いてくださる神様


<<(1)    前のページ(31)    32    次のページ(33)    (45)>>

聖書別日ごとの糧