カナン人の報復を恐れていたヤコブに、神様は仰せられました。「立ってベテルに上り、そこに住みなさい。そしてそこに、あなたが兄エサウからのがれていたとき、あなたに現れた神のために祭壇を築きなさい。」(1)。神様はヤコブに、「立ってベテルに上り、そこに住みなさい。」と言われました。ベテルは、ヤコブが兄エサウから逃れていた時に宿営した地であり、ヤコブが神様に誓願を立てた場所でした(28:20-22)。今、神様はヤコブがその誓願を守ることを願われました。
　その時、ヤコブは家族と、自分といっしょにいるすべての者とに言いました。「あなたがたの中にある異国の神々を取り除き、身をきよめ、着物を着替えなさい。」これは、ヤコブが生涯神様だけに仕えるという決断でした。ヤコブとその家族が心を合わせて、主に仕えようとする決断でもありました。神様の御言葉を聞いて、ベテルに向かうヤコブの家族を、神様は守ってくださいました。神様がカナン人に恐怖を下されたので、彼らはヤコブの子らのあとを追いませんでした(5)。ヤコブは今、ベテルに祭壇を築き、主の御前で心を新たにしました。すると、神様は再び、ヤコブの名をイスラエルに変えてくださいました。人を押しのけて生きる人生を清算し、神様の約束の民の先祖として生きるように、方向をくださいました。イスラエルから一つの国民、諸国民のつどいが出て、王たちが出て来ると約束されました(11)。アブラハムとイサクに与えた地を、ヤコブに与え、彼の後の子孫に与えると約束されました。

祈り：主よ！この時間、私が神様の御声を聞き、信仰の原点に帰るようにしてください。心を新たにして信仰の再出発ができるように、助けてください。

一言：原点に戻る