聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 07月 09日 (木)

創世記42:1-38
兄たちに出会うようになったヨセフ

 ききんがひどくなると、ヤコブは息子たちに、エジプトに穀物を買いに行きました。その時、ヨセフはエジプトの地の権力者になっていました。兄たちはこのヨセフにひれ伏しました。ヨセフは一目で、兄弟たちのことが分かりましたが、兄たちはヨセフとは気づきませんでした。ヨセフはかつて見た夢を思い出して、彼らに言いました。「あなたがたは間者だ。この国のすきをうかがいに来たのだろう。」(9)。そして、「あなたがたの末の弟がここに来ない限り、決してここから出ることはできない。」と言い、彼らを監禁所にいっしょに入れて置きました。
 三日の後、ヨセフは彼らに言いました。「私も神を恐れる者だから。もし、あなたがたが正直者なら、あなたがたの兄弟のひとりを監禁所に監禁しておいて、あなたがたは飢えている家族に穀物を持って行くがよい。そして、あなたがたの末の弟を私のところに連れて来なさい。そうすれば、あなたがたのことばが本当だということになり、あなたがたは死ぬことはない。」その時、兄たちはひどい罪責感に陥っていました。自分たちがヨセフに対してしたことによって、今、このようなひどい罰を受けているのだと言いました。それを聞いたヨセフは、彼らから離れて、泣きました。あるいは、かつて自分を苦しめていた兄たちに対する思いがよみがえったのでしょうか。いいえ。今もなお、罪の問題が解決できずに苦しんでいる兄たちの姿を見て、ヨセフは心を痛めました。ヨセフは兄たちに報復することよりも、彼らの罪の問題を解決することを考えました。それで兄たちの前でシメオンを縛り、牢に入れました。残りの者たちは家に帰らせました。その時、ヨセフは彼らの銀をめいめいの袋に返し、また道中の食糧を彼らに与えさせました。

祈り:主よ!私が罪人を非難することより、神様の御前に立つように、涙を流しながら助けるように、導いてください。

一言:罪人のために、涙を流す牧者


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