その地でのききは、ひどかったので、彼らはエジプトから持って来た穀物を食べつくしてしまいました。その時、父ヤコブは彼らに言いました。「また行って、私たちのために少し食糧を買って来ておくれ。」しかしユダは答えて言いました。「ベニヤミンを連れて行かなければ、食糧を買うことができない。」そこで、ユダはヤコブを説得しました。ベニヤミンの保証人となり、責任を負うと言いました。ヤコブもまた、ベニヤミンをエジプトに送りだすことに、同意をしました。そして、贈り物と、二倍の銀を持って、兄たちをエジプトに向かわせました。全能なる神様にゆだねました。
　兄たちがベニヤミンを連れて、エジプトに下りました。ヨセフはベニヤミンが彼らと一緒にいるのを見ると、彼らのために食事の用意をさせました。そして兄たちを招きました。ところが、兄たちはまだ、恐れの中にいました。「われわれが連れ込まれたのは、この前のとき、われわれの袋に返されていたあの銀のためだ。われわれを陥れ、われわれを襲い、われわれを奴隷として、われわれのろばもいっしょに捕らえるためなのだ。」ヨセフは兄たちの不安を取り除いた後、シメオンを兄たちのところに連れて行きました。弟ベニヤミンとの再会を喜びました。食事の用意ができた後、彼らはヨセフの指図によって、年長者は年長の座に、年下の者は年下の座にすわらせました。また、ベニヤミンの分け前はほかのだれの分け前よりも五倍も多くありました。ヨセフは心から兄たちを迎え入れました。ヨセフは、兄たちが罪から抜け出すようにと、愛の訓練を行ないました。兄たちは、もはや変えられていました。

祈り：主よ！試練の中でも、家族のことを考え、もてなすヨセフを学ぶようにしてください。

一言：兄たちをもてなす