聖書別日ごとの糧   >>   創世記[2015]

2015年 07月 17日 (金)

創世記49:1-28
祝福するヤコブ

 臨終を迎え、ヤコブは十二人の子どもたちを呼んで、彼らを祝福しました。ヤコブの長子はルベンですが、ヤコブは彼を霊的な継承者とはしませんでした。その次の次男シメオンと三男も、やはり霊的な継承者にはしませんでした。彼らは、それぞれ情欲と怒り、血気に満ちあふれていたからです。それで、ヤコブは四番目の息子であるユダを祝福しました。ユダは、彼の子孫の中からメシヤが出ることを、預言されました。ユダも、人間としては、このような大きな祝福が受けられる人ではありませんでした。彼はヨセフをねたんで、奴隷として売った主導者でした。また、異邦の女性と結婚し、嫁と不倫の関係を結んだ者です。しかし、ユダは真実に悔い改め、変えられ、新しい人になりました。これは、神様の御業には、能力のある人より、悔い改めて、信仰によって変えられた者が祝福され、用いられることを教えてくれます。
 ヤコブはヨセフを大きく認めました。ヤコブが見る時、ヨセフは、神様の助けによって、大きな実を結んだ者であり、どんな逆境でも絶えしのぶ能力がありました。このようなヨセフの偉大性の源は、全能なる神様にありました。ヤコブが個人的な感動によって祝福したなら、ヨセフを最も大きく祝福したことでしょう。しかし、ヤコブは人間的な情より、神様の御旨の中で、一人一人の分に従って、祝福しました。ヤコブは本来、自分勝手に生きた人でしたが、神様の中で変えられた時、今は遠い未来を仰ぎ見て、子孫を祝福する祝福のみなもとになりました。

祈り:主よ!私が祝福を受けることだけを願わずに、子孫を祝福する者になるように、助けてください。

一言:祝福される者から、する者に



2015年 07月 18日 (土)

創世記49:29-50:26
約束を信じるヨセフ

 ヤコブは息子たちを祝福した後、もう一度、自分をカナンの地に葬って欲しい、と遺言を残して、死にました。それで、ヨセフは父の遺言を守り、ヤコブをカナンの地に担いで行き、マクペラの畑地に葬りました。ところで、ヨセフは約束の地に対する父の信仰を見習って、自分が死んだ時も、父のように遺言を残しました。「神は必ずあなたがたを顧みてくださるから、そのとき、あなたがたは私の遺体をここから携え上ってください。」(25)。ヨセフは、自分が死んでも、神様は、その約束通りに、イスラエルの民をカナンの地に導き、その地をくださることを信じました。この約束が、彼のエジプトでの生活の力であり、望みでした。私たちに与えられた神様の御国に対する約束は、この地で生きて行く私たちの望みでもあります。
 ヤコブが死んだ後、兄たちは、自分たちがヨセフを売ったことに対する恐れに、再び捕らわれるようになりました。それで、ヨセフを訪ねて行き、父の遺言だと言って、自分たちの罪と咎を許して欲しい、と言いました。ヨセフは、このような兄たちを見て、心が痛み、泣いて言いました。「あなたがたは、私に悪を計りましたが、神はそれを、良いことのための計らいとなさいました。それはきょうのようにして、多くの人々を生かしておくためでした。ですから、もう恐れることはありません。」(50:20-21a)。ヨセフは、摂理を信じる信仰の光の中で、自分の人生を見たので、兄たちの罪を心から許し、その許しには、変わりがありませんでした。私たちが、悪を善に変えてくださる神様の摂理を信じさえすれば、私に悪を行なった人を、完全に許すことができます。

祈り:主よ!私が、主の約束を信じ、この険しい世の中で、望みのうちに生きる者になるように、助けてください。

一言:約束を信じる信仰


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