聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2004]

2004年 09月 16日 (木)

出エジプト記21:1-11
民を保護される定め

Ⅰ.男の奴隷に関する定め(1-6)
 その当時奴隷たちは、犯罪、負債、戦争捕虜などさまざまな理由で奴隷になりました。しかし彼らがどんな立場から奴隷になったとしても、少なくとも七年が過ぎれば自由を与えよと命じられました。彼が独身で来たのなら独身で去らせ、結婚していれば妻もともに去らせよと言われました。
 もし主人の家で妻が与えられていたのなら、妻と子どもたちは残して独身で去るように言われました。しかし奴隷が主人の家と妻子を愛し、自由になることを願わないのなら、そのようにせよと言われました。
 以上の定めを通して、神様は二つの真理を教えてくださいます。第一に、人と人との間の関係は根本的に自由でなければならないことを教えてくださいます(Ⅰコリ7:23)。第二に、愛によって行なわなければならないことを教えてくださいます。
Ⅱ.女の奴隷に関する定め(7-11)
 ここでは、特に結婚することにして売られた女奴隷に対して言われます。結婚することにしてお金を出して買った女奴隷を気に入らないからと言って相手にしない時は、自由の身にするように言われました。また主人が他の人と結婚をしても、その奴隷の衣食住は責任を負い、責任が負えない時には自由の体にしなさいと言われました。
 神様は弱い者、悔しがる人々のために、定めをくださいました。

祈り:主よ!主の尊い血によって自由のために救いを受けた罪人が人に捕われないように助けてください。

一言:弱い者を保護される神様



2004年 09月 17日 (金)

出エジプト記21:12-21
あなたの両親を敬いなさい

Ⅰ.殺人に関する定め(12-14,18-21)
 殺人には故意的な殺人と過失致死があります。故意的な殺人罪に対しては、必ず殺さなければなりません。しかし故意的ではないのに、人を殺した時には、場合によっては逃れる道を与えよと言われました。
 殺人のように重大な罪に対しても、故意ではない時には恵みを施そうとされる神様の心を学ぶことができるのです。しかし故意的に罪を犯す者は「わたしの祭壇のところからでも連れ出して殺さなければならない」と言われるほど、神様は故意的な罪を憎まれるのです。
Ⅱ.反抗的な子どもに関する定め(15,27)
 自分の父または母を打つ者は、必ず殺されなければならないと言われました。またその父や母を呪う者も、必ず殺すように言われました。両親の恵みを知らず、子どもの道理を捨てる者は、霊的な父である神様に対してもそうなのです。
 神様は子どもが両親を敬うことを願われるのです。私たちは肉親だけではなく、天におられる父を敬わなければならないのです。
Ⅲ.人を利用する者に関する定め(16)
 人を奴隷として売る目的でさらった者も殺すように言われました。人のいのちを利用する者は神様からさばかれるのです。

祈り:主よ!私が主を恐れ敬い、人のいのちを尊く思うしもべになるように恵みをください。

一言:敬天愛人



2004年 09月 18日 (土)

出エジプト記21:22-36
目には目、歯には歯

Ⅰ.身ごもった女を害した者(22-25)
 人が争っていて、みごもった女を流産させたり、殺傷事故がない場合には、その夫の請求どおりに必ず罰金を払わなければなりません。しかし殺傷事故があれば与えるように言われました。いのちにはいのちを、目には目を、歯には歯を与えなければなりません。この御言葉は報復しなさいという御言葉ではありません。他人に害を及ぼした者はそれだけ害を受けることを覚悟しなければならないという御言葉です。また害を受けた者は許す心を持たなければならないという御言葉です。許す心がある時、目には目を、歯には歯を与えることができるのです。
Ⅱ.もし牛が(28-36)
 もし牛が人を殺したなら、その牛は石で打ち殺さなければなりません。この罰を通して、神様は民の心の中の殺人罪や野蛮的な罪をどれだけ嫌われるのかを悟らせようとされました。
 人が井戸のふたをあけていたり、井戸を掘って、それにふたをしないでいたりして、牛やろばがそこに落ち込んだ場合、それ相応の賠償をしなければなりません。この定めを通して、神様は悪意を持って害することが大きな罪であることを悟らせてくださいます。それだけではなく、不注意や怠惰によって与える害も罪であることを悟らせてくださいます。

祈り:主よ!私の心に敵を許し愛する心をくださり、私の怠惰と不注意によって他人を害することがないように守ってください。

一言:自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。(マタ5:44)


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