□5月3日(金)


豊かに得るためです


ヨハネの福音書10:1-10(10)

日毎の糧

 盲目の物乞いが癒されたことに激しく怒ったパリサイ人たちに対し、イエス様は、ご自分とご自分を信じる者たちの関係について話されます。牧者と羊の親密な関係に例えて説明されました。

本物の牧者は門を通って囲いの中に入ります。門番は牧者のことを知っていて、牧者を中に入れます。牧者は羊たちのことを知っていて、それぞれ名を呼んで連れ出します。パリサイ人たちは、羊の牧者のふりをしているだけでした。彼らは民を教え導く立場でありながらも、実は、盗人で強盗でした。民に近づく目的は、殺したり滅ぼしたりするためでした。彼らは自分の有益のために羊に近づきました。彼らは生まれつきの盲人の命には関心がありませんでした。イエス様を信じるという理由だけで彼を追放しました。しかし、羊はそういった盗人と強盗の言うことは聞かないで逃げ出します。なぜなら羊は、視力は弱くても、本能的に牧者と強盗を聞き分ける力を持っているからです。一方で、本物の牧者は羊たちの世話をするために近づくので、堂々と門から入ります。そして、自分の羊の名前を呼んで導きます。羊は牧者の声を知っているのでついて行きます。イエス様は私たちの牧者で、私たちはその羊です。イエス様は私たちのことをよく知っています。私たちはイエス様の声を聞いて、ついて行く者です。

 イエス様は羊たちの門でもあられます。誰でもイエス様に入るなら救いを得、出入りしながら牧草を見つけます。イエス様が来られた目的は、羊がいのちを得、豊かに得るためです。イエス様は、盲人の目を開き、救いを得させました。誰よりも彼のことをよく知っており、繊細にケアしながら導いて下さいました。イエス様の御声を聞いて、羊の門であられるイエス様に出入りする人は、救いと豊かないのちを得るのです。



祈り:主よ、あなたを通って入るとき、救いを得られることに感謝します。私が毎日あなたの門を出入りし、牧草を見つけて、豊かないのちをもつ者として生きるようにお祈りします。

一言:救われ、牧草を見つけます

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧