聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2008]

2008年 03月 14日 (金)

出エジプト記4:1-17
ほかの人を遣わしてください

 神様の召されを受けたモーセの内面には、二つの恐れがありました。一つは、イスラエルの民に対する恐れであり、もう一つは、自分自身に対する劣等感でした。神様はこのようなモーセをどのように助けてくださったのでしょうか。モーセは四十年前に同族から深い傷を受けたことがありました。今神様の召されに応じても、民たちが果たして自分を受け入れてくれるのかという疑問がわきました。神様は、このような彼の問題を、どのように助けてくださったのでしょうか。第一に、杖が蛇になるしるしを見せてくださいました。第二に、手をふところに入れるとらい病にかからせ、また手を入れるときよめられるしるしを見せてくださいました。第三に、ナイルの水を血に変えるしるしを見せてくださいました。この三つのしるしを行なえば、民たちが信じると、言われました。神様はモーセの問題を深く理解され、忍耐を持って助けてくださいました。
 ところが、モーセは、「私は口が重く、舌が重い」ので、このように大きなことをすることはできません、と辞退しました。神様は、このようなモーセが創造主神様を仰ぎ見るように、助けてくださいました。「だれが人に口をつけたのか。だれがおしにしたり、耳しいにしたり、あるいは、目をあけたり、盲目にしたりするのか。それはこのわたし、主ではないか。」それでもモーセが「どうかほかの人を遣わしてください。」と言うと、神様の怒りがモーセに向かって燃え上がりました。神様を信じることができないとき、自分の無能力を主張しがちですが、これは神様がお怒りになることです。霊的な指導者は自分の弱さを見ないで、神様を仰ぎ見るべきです。

祈り:父なる神様!私が自分の弱さを主張した不信仰を悔い改めます。私が主の助けを信じて、聞き従って行きます。

一言:主よ、行きます。



2008年 03月 15日 (土)

出エジプト記4:18-31
神の杖

 モーセは神様にとがめられてから、自分の不信仰を悔い改め、神様の召されに応じました。モーセは居候生活を清算して、しゅうとのイテロに別れを告げました。「どうか私を帰らせてください。」その時、イテロは彼に「安心して行きなさい。」と答えました。モーセはイテロの積極的な支援の中で、妻と子どもたちをろばに乗せて、使命の地エジプトに行きました。その時、彼の手に神様の杖を持っていました。これは過去羊を飼う時に使っていた「ため息の杖」でした。しかし今は、神様の力を現す能力のある杖であり、神様の助けを象徴する「助けの杖」になりました。モーセは神様の力に堅く頼り、使命の地に力強く出て行きました。
 ところが神様はモーセがエジプトで奇跡を行なっても、パロが心をかたくなにして、イスラエルをさらせようとはしない、と言われました。しかしイスラエルは神様の「初子」です。この尊い初子を去らすことを拒めば、結局パロの初子が殺されます。神様は、途中宿所で、モーセがその息子に割礼を施すようにされました。それでモーセ自身がまず、神様の御言葉に従って、自分をきよめるように助けてくださいました。そしてよく言葉を話すアロンを代弁者として立てられました。アロンは、主がモーセに命じられた全ての御言葉を長老たちに伝え、民の前で奇跡を行ないました。それで民が信じ、自分たちの苦しみをご覧になった神様に、ひざまづいて礼拝しました。

祈り:父なる神様!私が主の力だけを信じて、使命を担います。モーセのように私を助けてください。

一言:神の杖を手に持って


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