聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2008]

2008年 03月 23日 (日)

出エジプト記9:1-12
疫病と腫物のわざわい

 パロは、あぶの災いによってひどいめに会うと、イスラエルを近くの荒野に行かせると約束しました。しかし災いが終わると、またかたくなになりました。神様は、今度はひどい疫病と腫物で人と家畜を打たれました。これは生物にかかる伝染病とひどい皮膚病を言います。以前の災いはしばらくの間、苦しみを与えますが、こんどは命と直結した災いです。パロは死の警告も無視し、イスラエルの民を去らせず、これによってひどい疫病が起きて、エジプトの全ての家畜が死にました。このような中でもイスラエルの家畜は一頭も死にませんでした。疫病で家畜を殺すことは、エジプトの雄牛の神「アピス(Apis)」と「アヌビス (Anubis)」、雌牛の守護神「ハトホル(Hathor)」を打たれたことです。しかしパロの心はかたくなで、民を去らせませんでした。
 今度は、モーセがパロの前に立って、かまどのすすを両手いっぱいに取り、天に向けてまき散らすと、その灰がエジプト全土の細かいほこりとなり、エジプト全土の人と獣について、腫物になりました。腫物は皮膚が赤くただれ、ひどいかゆみと水ぶくれとうみで苦しむ恐ろしい皮膚病です。今までモーセと争っていた呪法師たちも腫物が出き、モーセの前に立つことができませんでした。神様は今度は医術の神「イムホテプ(Imhotep)」を打たれました。パロはエジプトの家畜が死に、人々が苦しむのを見ながらも、変わらず心をかたくなにし、御言葉を聞きませんでした。神様の警告を無視すれば、更にひどい害を受けるようになります。手遅れになる前に、悔い改めなければなりません。

祈り:父なる神様!さまざまな出来事を通して、私の罪を悟らせてくださった時、早く悔い改めることができるように、助けてください。

一言:悔い改めは早いほど良い



2008年 03月 31日 (月)

出エジプト記9:13-35
雹の災い

 神様は、今まで地の害虫と病菌で、パロを打たれました。今度は天の雹と火で打たれました。今度の災いで、天と地に神様のような方がいないことを、知らせようとされました。神様は疫病(伝染病)で、すぐにパロとその民を打って、滅ぼすこともおできになります。しかし主の力と御名を全地に伝えようと、そのようにはされませんでした。神様は依然と頑固なパロをとがめられました。パロは、多くの災いの中で生き残ったのは、自分が神様より高いからだと錯覚しました。それで神様は雹と火を降らせることで、天にはさらに高い方がおられることを知らせました。そしてパロが仕える天の神「ヌート(Nuit)」と大気の神「シュー(Shu)」も打たれました。雹と火が激しく降り、エジプトの全土で人と家畜を打たれました。畑の全ての作物を打ち、野の全ての木を倒しました。しかしイスラエルの民が住むゴシェンの地には雹が降りませんでした。
 雹の災いが激しかったので、パロはモーセを呼んで言いました。「今度は、私は罪を犯した。主は正しいお方だ。私と私の民は悪者だ。」そしてイスラエルを去らせるので、雹をやませてくれと頼みました。しかしモーセは、パロがまだ神様を恐れていない、と言いました。彼の言葉通り、パロは雨と雹と雷がやんだのを見て、再び心がかたくなになりました。彼は悔い改めたのではなく、災いから逃れようと、しばらく後悔しただけでした。

祈り:父なる神様!私が、天が高いことを知らなかった傲慢を悔い改め、神様を恐れ、聞き従う者になるように、助けてください。

一言:あくまでも、傲慢が問題だ


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