聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2015]

2015年 09月 01日 (火)

出エジプト記1:1-22
神様を恐れた助産婦たち

 ヨセフがエジプトの総理だった頃、ヤコブの親族は、ききんを逃れて、エジプトに移り住みました。その当時は、七十人に過ぎませんでした。それから四百年あまりの歳月が流れ、イスラエル人の数はおびただしくふえ、強くなり、その地は彼らで満ちていました(7)。そのような中で、ヨセフのことを知らない新しい王がエジプトの王になりました。彼は民に言いました。「見よ。イスラエルの民は、われわれよりも多く、また強い。さあ、彼らを賢く取り扱おう。彼らが多くなり、いざ戦いというときに、敵側についてわれわれと戦い、この地から出て行くといけないから。」(9,10)。そこで、パロは彼らを苦役で苦しめようとしました。選民イスラエルをエジプトの奴隷にし、倉庫の町ピトムとラメセスを建てさせました。ところが、パロの思いとは裏腹に、イスラエルの民はますますふえ広がりました。それが脅威となり、パロは更に苛酷な労働で彼らを苦しめました。それだけではありません。パロは助産婦たちに言いました。「ヘブル人の女に分娩させるとき、産み台の上を見て、もしも男の子なら、それを殺さなければならない。女の子なら、生かしておくのだ。」(16)。当時、世界を支配していた国の王の命令に逆らうことは、いのちの危険が伴いました。それでも、助産婦のシフラとプアは、王命に背いて、男の子を生かして置きました。なぜでしょうか。彼女たちはエジプトの王よりも、神様を恐れました(17)。パロの命令に背いた事を追求されても、彼女は少しも恐れることなく、知恵を持って、その場を乗り越えました(19)。神様は、この助産婦たちを祝福してくださいました。それで、イスラエルの民はふえ、非常に強くなりました。また、助産婦たちの家も栄えさせてくださいました。神様は、ご自分を恐れ敬う人に、恵みを施してくださいます。また、その人たちを用いて、救いの御業を成してくださいます。

祈り:主よ!私が人々を恐れて、卑屈にならず、神様を恐れ敬う中で、大胆に人生を生きるように助けてください。

一言:神様だけを恐れよう


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