聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2015]

2015年 09月 02日 (水)

出エジプト記2:1-10
モーセを引き出された神様

 パロは今、「生まれた男の子はみな、ナイルに投げ込まなければならない。」と、幼児殺害命令を出しました(1:22)。モーセは、このような絶望的な状況の中で、生まれましたが、その両親の信仰によって、三カ月の間、いのちが保証されました(ヘブ11:23)。しかしもう隠しきれなくなったので、ナイルに捨てられました(3)。モーセの出生は、誰よりも悲劇であり、運命的なものでした。
 しかし、神様は、このようなモーセの生涯に介入されました。ちょうど、その頃、パロの娘が水浴びをしようとナイル川に降りて来て、ナイルに捨てられた子どもを発見するようになりました。彼女はその子をあわれに思い、救いました。そして、モーセの姉の提案を受け入れ、モーセの生母を乳母として立てるようになりました(7)。それで、モーセは生母を通して、信仰教育を受けるようになりました。同時に、パウロの娘の子として、当時、最高の文明を誇るエジプトの宮廷で、最高の教育を受けるようになりました(10)。それで、彼は、指導者として必要な人間の基礎を積むことができました。
 この出来事は、運命の人モーセ一人を育てることで、虐待されるイスラエルの民を救おうとされる神様の驚くべき摂理が隠されている出来事でした。モーセを救ってくださった神様は、絶望の状況の中でも、望みの御業を成し遂げられる望みの神様です。最も悲劇で絶望の状況の中でも、ご自分のすばらしい御旨を成して行かれる、絶対主権者です。私たちが、この神様を信じる時、悲劇で運命的な状況に屈しないようになります。絶望の状況でも、この神様をつかみ、望みの御業に仕えることがことです。

祈り:主よ!絶望の時代に捨てられたモーセに御旨を置かれ、育てられた望みの神様を、私の神様として受け入れるように、助けてください。

一言:望みの神様



2015年 09月 03日 (木)

出エジプト記2:11-25
モーセを訓練された神様

 モーセがおとなになった後、兄弟たちが苦役で苦しめられているのを見た時、選民としての自覚が生じました。こんな彼が、エジプト人がヘブル人を打っているのを見て、抑えきれない怒りを覚え、そのエジプト人を打ち殺して、砂の中に隠してしまいました(12)。それで、次の日、同族を苦しめるエジプト人を打ち殺すのを見て、自分を救い主として受け入れてもらえるものと考えていました。しかし、むしろ裏切られ、パロのところから逃れ、荒野に逃げ込むようになりました(15)。
 神様は、モーセに、大いなる御旨を置かれましたが、自分を信じ、人間の血気盛んな彼を用いることはできませんでした。神様は、このようなモーセに、荒野訓練を行なわせました。モーセは荒野で、イテロの娘チッポラと結婚し、居候生活をするようになりました。宮中生活をしていた彼らは、一晩で異邦人の寄留者となり、羊を飼う羊飼いになりました。モーセは、これを通して、自我が完全に砕かれ、柔和で、謙遜で、耐え忍ぶ霊的な指導者としての内面性を持つようになりました。
 神様の御前で、人生の決断をし、自己犠牲を覚悟した人であっても、自分に対する信頼が強く、人間的な血気が盛んな人は、神様に用いられることができません。神様は、このような人々に荒野訓練をさせ、人間的な要素を打ち砕かれます。それで、私たちは訓練される神様の御手の前で、謙遜にひざまずかなければなりません。それで、自ら砕かれる痛みを甘受し、訓練を受けることで、神様が用いられる人として、成長しなければなりません。

祈り:主よ!私には、人間的な要素が多くあります。荒野訓練を通して、私が謙遜で、柔和な霊的な指導者に変わるように、助けてください。

一言:荒野訓練は、必ず必要


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