聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2015]

2015年 11月 01日 (日)

出エジプト記12:1-20
主の過越し

Ⅰ.その血がしるしとなる(1-13)
 神様は初子のわざわいに先がけ、イスラエルの民たちに、「この月を年の最初の月とせよ」と命じられました。また、「傷のない一頭の子羊をほふり、その血を家の二本の門柱と、かもいにつける。」と命じられました。そして神様がエジプトの全ての初子をさばかれる時、子羊の血がしるしとなって、その血がある家はさばかずに通り過ぎる(pass over)と約束されました(13)。ところで、なぜ神様は赤いペンキをしるしとされずに、血をしるしとされるのでしょうか。イスラエルの民も人間なので、エジプト人と同様に罪人です。それによって、イスラエルの民も、エジプト人と同じように、神様のさばきによって死ななければなりませんでしたが(ロマ6:23a)、神様はイスラエルを救うために、彼らの代わりに子羊のいのちを犠牲にされたのです。それでイスラエル人は子羊をほふり、その血を門柱に塗らなければなりませんでした。
Ⅱ.パン種を取り除きなさい(14-20)
 神様は、子羊の血で救われたその日を、主への祭りとして、永遠に祝うように、命じられました。そして過越しの祭りの次の日から七日間は、種を入れないパンを食べ、家からパン種を取り除くように、言われました(15)。パン種は罪を象徴します。神様は、イスラエルがエジプトを出た後に偶像崇拝や世の快楽など、エジプトの罪深い生活を見習わずに、神様の御言葉に従って、敬虔な生活をすることを願われました。神様の恵みによって救われた者たちは、罪を捨てて、聖なる生活をしなければなりません。

祈り:主よ!神様の子羊として十字架で死なれたイエス様の血を信じることによって、救いの恵みにあずかり、きよい生活をします

一言:子羊の血をぬりなさい



2015年 11月 02日 (月)

出エジプト記12:21-51
主の夜

Ⅰ.神様のさばき(21-30)
 初子の災いについての御言葉や、「子羊の血を塗ることによって、救われる」と言われる神様の御言葉は、信じることが難しいものです。しかしモーセとイスラエルは、神様の御言葉通りに、子羊をほふり、その血をヒソプに浸し、二本の門柱とかもいに塗りました。イスラエルは神様の命じられた通りに行ないました(28)。その日の晩、神様の御言葉通りに、さばきが下されました。パロの初子から、家畜の初子に至るまで、エジプトの全ての初子がみな死にました。エジプト全土は、激しい泣き叫びが起こりました。神様は御言葉通りに、エジプトの偶像とパロの不従順をさばかれました。しかし神様の御言葉を信じ、子羊の血を塗ったイスラエルはみな救いを受けました。
Ⅱ.神の軍隊イスラエル(31-51)
 初子の災いを受けたパロは、その時になって初めて、神様に敵対することはできないことを知り、モーセを呼んで、「羊も牛もみな連れて行って、神様に仕えよ」と言いました。エジプト人たちも、イスラエルが求めるまま、銀の飾り、金の飾り、着物を与え、早く行けと言いました(33-36)。こうしてイスラエルは、エジプトにとどまってから四百三十年目に奴隷生活を清算して、エジプトを離れました。彼らはエジプトから離れる時、神様の軍隊の姿で威風堂々としていました(41)。その夜は、エジプト人には恐ろしいさばきの夜でしたが、イスラエルには救いの夜であり、勝利の夜でした。

祈り:主よ!恐ろしいさばきの夜を迎える私を、ひとり子イエス様の血によって救ってくださった恵みに感謝します。

一言:主の夜、救いの夜


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