聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2015]

2015年 11月 07日 (土)

出エジプト記16:1-12
パンが天から降るようにする

Ⅰ.モーセにつぶやくイスラエル(1-3)
 エジプトを出てから一カ月半が経過し、食料が尽きてしまいました。イスラエルの民は空腹を感じ、エジプトで肉鍋のそばに座り、パンを満ち足りるまで食べていた時を、思い出し始めました。彼らは、その時に受けた奴隷生活の苦痛と悲惨な気持ちは全く考えていませんでした。また、これから彼らが入るようになる、乳と蜜が流れるカナンの地も考えてはいませんでした。彼らはただ今の空腹と、肉の鍋と、パンだけを考えていました。そして今ぶつかっている問題に対して、モーセとアロンにつぶやきました(3)。エジプトを出た後、苦難があるからと言って、昔の生活を思い起こして、牧者につぶやくことは、神様の救いの恵みを軽んじる大きな罪です。私たちは、つぶやくことより、救いの恵みを覚え、神様に感謝しなければなりません。そして将来に対する神様の約束を信じなければなりません。
Ⅱ.イスラエルのつぶやきを聞かれた神様(4-12)
 神様はイスラエルのつぶやきを聞かれ、「天からパンが降るようにする」と約束されました(4)。しかし神様は一度にパンを降らせるのではなく、「毎日、一日分を集めなければならない」と言われました。なぜでしょうか。第一に、彼らが神様を信頼して、信仰によって生きるようにされるためです。第二に、彼らが神様に仕え、聞き従う生活をするように試みるためです(4)。神様は、イスラエルを信仰の民であり、従順の民として訓練しようと、されました。

祈り:主よ!現実がつらいと言って、つぶやいていた罪を悔い改めます。これからは、神様の愛を信じて、信仰によって日々の糧を求めます。

一言:天から降らせる神様



2015年 11月 08日 (日)

出エジプト記16:13-21
日ごとの糧訓練

Ⅰ.各自が食べる分だけ、集めよ(13-18)
 夕方にはうずらが飛んで来て宿営をおおい、朝には宿営の回りに露が一面に降りました。一面の露が上がると、荒野の面には、地に降りた白い霜のような細かいもの、うろこのような細かいものがありました。それは日が上るまであり、日が熱くなると、それは溶けてなくなりました。神様は、全ての人が朝早く起きて、一人一人が食べる分だけ集めよ、と命じられました(16,21)。彼らが出て、その通りに行ないましたが、多く集めた者も少なく集めた者もいました。しかし多く集めた者も余ることはなく、少なく集めた者も足りないことはなく、自分の食べる分だけ集めました(18)。神様は、毎朝日ごとの糧を集めるように、言われました。これは、一日を始める最初の時間から、神様の御言葉通りに生きるように、助けるためでした。
Ⅱ.朝まで残しておいてはいけません(19-21)
 神様はモーセを通して、「集めたものを、次の日の朝まで残しておいてはいけません。」と命じられました。しかしある人々は神様の御言葉を無視し、彼らの考えと計算で、次の日の朝まで残して置きました。しかしそのパンは虫がわき、悪臭を放ち、食べることができませんでした。彼らが次の日まで残して置いたのは、明日に対して心配していたからです。将来のために多く残して置く者は賢い人のように見えますが、目に見える物に頼る人は、結局虚しい労苦をする人です。神様に信頼する人が知恵ある人です。

祈り:主よ!明日のことを心配したり、欲を持たずに、日々主にだけ頼って生きて行きます。

一言:日々、主に頼る



2015年 11月 09日 (月)

出エジプト記16:22-36
安息日の訓練

Ⅰ.安息日に備え、二日分の食料を集めよ(22-30)
 神様は、イスラエルの民に、「毎日、日ごとの糧を集めよ」と命じられました。彼らが神様の御言葉を無視し、二日分を集めて貯蔵すると、それは虫がわいて悪臭を放ちました。ところが六日目には、「安息日に備えて、二日分の食料を集めよ」と言われました。それは、次の日の朝まで残して置いても、悪臭を放たず、虫もわきませんでした(24)。神様は、六日目には二日分の食料をくださいましたが、それは、「七日目である安息日には、民たちが自分の場所にとどまって、神様に礼拝をささげ、交わりをもたせる」ためでした。しかし民たちの中には、七日目にも、食料を集めるために出て来た人たちがいました(27)。彼らは神様と交わることより、仕事と食料を備えることにもっと関心がありました。モーセはこのような彼らを咎め、神様の戒めを守るように、教えました。安息日を聖別して守ることが人の道であり、本当の安らぎと力を得る道です。
Ⅱ.あなたがたの子孫のために保存しなさい(31-36)
 神様は、「マナを一オメルの中に入れ、代々残して置くように」と命じられました。それを通して、荒野でその民を導いて食べさせた神様の愛と力を、代々イスラエルの子孫たちに永遠に教えようとされました(32)。これは、人が食べる物を求めることより、神様の力と愛を信じて、まず神様のために生きることが、もっと大切なことだからです(マタ6:33)。

祈り:主よ!私がどんなにつらい状況の中でも、絶対に安息日を聖別して守ることで、霊的な力を得るように、助けてください。

一言:安息日を守れ


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