聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2021]

2021年 01月 10日 (日)

出エジプト記 5:1-21(1)
わたしの民を去らせよ

 モーセはイスラエルの神、主に聞き従い、ファラオのところに行きました。神の言われたとおりに、「わたしの民を去らせよ。」と宣布しました。しかし、ファラオは神様を無視しました。ファラオはイスラエルの民に労役をやめさせることを拒みました。まるでサタンが自分の手の中にあるものを渡さないように、ファラオはイスラエル人を去らせようとしませんでした。ファラオは、むしろイスラエルの民たちの労役をもっと重くしました。状況は以前より悪化してしまいました。ファラオは、れんが作りに必要な藁を与えてくれなくなりました。イスラエル人に自分でその藁を集めさせ、作るべきれんがの量は減らしませんでした。イスラエルの民たちはエジプト全土に散って、藁の代わりに刈り株を集めました。監督たちは藁があったときと同じように、その日その日の仕事を仕上げるように、彼らをせき立てました。ファラオは、イスラエル人たちが怠け者だから自分達の神にいけにえを献げに行きたいと言うのだと軽蔑しました。ファラオに自分たちの要求が聞き入れられなかったことを知ったイスラエルの子らのかしらたちは、これは悪いことになった、と嘆きました。モーセとアロンのせいで、自分たちは嫌われ、もっとひどい目に遭っていると不満をぶつけました。彼らは今の苦しみしか見ない奴隷のように、神様と神様のしもべを恨みました。しかし、ファラオの支配下から出て行くためには、衝突は必ずあり、それは避けられないことを知らなければなりません。だからこそ、問題の本質を見抜くべきです。現状が苦しいからと言って逃げてしまったら、決してサタンに打ち勝つことはできません。サタンの支配下から出ていくためには、つらくても苦しくても耐え切らないといけません。戦うべき相手はモーセではなく、ファラオです。霊的な戦いにおける本当の敵はだれなのか、よく考え、最後まで戦い抜くことが何よりも大切なのです。



適用:誰が本当の敵ですか

一言:サタンと戦いなさい



2021年 01月 11日 (月)

出エジプト記 5:22-6:27(6:6)
伸ばされた強い腕によって

民の怨声を聞いたモーセは、神様の前に出て来て、苦情を言いました。神様は自ら強い腕を伸ばされて、ファラオがイスラエルの民を去らせるようにすると言われました。出エジプトの御業は、モーセがするのではありません。

「あなたには、わたしがファラオにしようとしていることが今に分かる。」と主は言われました。救いの御業は、神様が自ら成し遂げられるので、モーセは、これを信じて出て行くだけです。神様は、信仰の先祖アブラハム、イサク、ヤコブと契約を結ばれました。神様は、その契約を必ず覚えて守られます。神様は、ご自分の民が叫ぶうめき声を聞かれ、彼らをエジプトの重荷から必ず導き出すと約束されます。これによって、神様が全能であり、真実な方であることを示されます。神様は、イスラエルの民を必ず出エジプトさせて、ご自分の民とされます。神様のご計画は、少しも変わりません。それを成し遂げられる能力も変わりせん。それで、モーセに再びエジプトに行くようにと命じられます。ファラオは強くて頑なですが、神様の御力の前に、いつかは膝を屈めることになります。したがって、抵抗に屈してはなりません。しかし、モーセは続けて、民さえも自分の言うことを聞いてくれないのに、果たしてファラオがいてくれるだろうかと。神様は、モーセに引き続き信仰を植えられました。神様が主であることを信じて、ファラオに出て行くように絶えず挑戦されました。神様は、イスラエルの民を出エジプトさせる前に、モーセ一人を信仰の人として育てられました。神様は、私を通して大きな救いの御業を成し遂げられる前に、まず私一人を最後まで助けてくださいます。



適用:自分がするのだと思っていますか

一言:神様が成し遂げられます


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