聖書別日ごとの糧   >>   出エジプト記[2021]

2021年 01月 20日 (水)

出エジプト記 12:1-28(13)
主の過越のいけにえ

十番目の災いが起ころうとしています。主は、イスラエルの民がどうすればこの災いから守られるかを、モーセを通して教えられました。まず、この災いから守られる月を、年の最初の月としなければなりません。その最初の月の十日に、一歳の傷のない子羊を取ります。その羊を十四日まで見守り、夕暮れにそれを屠ります。羊を殺した後、その血を家の二本の門柱と鴨居に塗ります。肉は火で焼いて、種なしパンと苦菜を添えて食べます。食べるときに腰の帯を締め、足に履き物をはき、手に杖を持って、急いで食べます。これが主の過越のいけにえです。その夜に、主はエジプトの地を巡って、人や動物を問わず、エジプトの地にあるすべての長子を打ちます。しかし、羊の血が塗られている家は、死の災いが過ぎ越します。イスラエルは、この日を記念して、主への祭りとして祝い、代々に渡って守るべき永遠の掟として、祝わなければなりません。この過ぎ越しの祭りに続いて、種なしパンの祭りも守るように、主は教えられました。

過越の羊は、世の罪を背負われる神の小羊イエス様を象徴しています。道徳的な生活、良い行為をしても、神様の裁きを逃れることはできません。ただ子羊であるイエス様の血をその心に塗った人だけが、裁きから逃れることが出来ます。神様は、イエス様をキリストとして信じる信仰によって、裁くことをされず、その裁きを永遠に過越(Passover)してくださいます。これはすべてが神様の恵みです。私たちには、何の義もありませんが、ただイエス様の血によって救われました。私たちはこの恵みをいつも覚えて感謝すべきです。



適用:どのように救われましたか

一言:イエス様の血によって



2021年 03月 01日 (月)

出エジプト記 12:29-42(41)
栄光の出エジプト

真夜中になったとき、主はエジプトの地のすべての長子を打たれました。ファラオの長子から、地下牢にいる捕虜の長子に至るまで、また家畜の初子までもみな打たれました。そこで、その夜、ファラオはモーセとアロンを呼び寄せて、「おまえたちもイスラエル人も立って、私の民の中から出て行け。おまえたちが言うとおりに、行って主に仕えよ」と言われました。

エジプト人はイスラエルの民をせき立てて、急いでその地から出ていくように迫りました。イスラエルの子らは、モーセのことばどおりに行い、エジプト人に銀の飾り、金の飾り、そして衣服を求めました。主はエジプトがこの民に好意を持つようにされたので、エジプト人は彼らの求めをすべて聞き入れてくれました。こうして彼らはエジプトからすべてをはぎ取りました。ついに、イスラエルの子らはラメセスからスコテに向かって旅立つようになりました。その数は壮年男子だけで約六十万人でした。入り混じって来た多くの異国人と、羊や牛などおびただしい数の家畜も、彼らとともに上りました。イスラエルの子らは、四百三十年続いたエジプトでの滞在に終止符を打ちました。

  神様からの度重なる警告を拒んだファラオは、結局、大きな災いを受けました。しかし、神様のみことばに絶対的に聞き従ったイスラエルの民たちは、過越しの災いから逃れることができました。それだけでなく、ファラオとエジプト人から「出て行って主に仕えよ。」と頼まれるなど、大きな勝利の体験もしました。イスラエルの民の出エジプトは、神様が先祖たちに約束してくださっていたもので、ここでその約束が成就されたのです。神様の御旨は必ず成し遂げられます。もし人々が神様のみことばを拒み続けるなら、すべての長子を失う災いを受けたファラオのようになるでしょう。ですから、私たちは神のみことばに基づいた信仰生活をしっかりとしなければならないのです。



適用:神様の御力を仰ぎ見よう

一言:栄光の出エジプト



2021年 03月 02日 (火)

出エジプト記 12:43-13:16(13:3)
この日を覚えていなさい

過越しに関する掟を神様は定めました。イスラエルの民だけに許された掟で、異国人はだれも、これにあずかってはなりませんでした。しかし、お金で買われた奴隷や異邦の人でも割礼を受けるならば、彼らも過越しの儀式に参加することができました。過越しの祭りを守る理由は、「主が力強い御手によって、私たちを奴隷の家、エジプトから導き出された」その日を覚え、記念するためです。イスラエルの民たちは、この掟を毎年、その定められた時に守ることによって、神様の御恵みを覚えなければなりません。また、イスラエルの子孫たちにも、エジプトの奴隷から救い出されたその日、即ち過越しの日の意味をしっかりと分かるように教えなければなりません。

人々が軽い気持ちで深刻な罪を犯してしまうのは、神様が施してくださった御恵みを覚えずすぐ忘れてしまうからです。また感謝の心を忘れて心が高ぶってしまうからです。イスラエルの民が乳と蜜の流れるカナンの地で、何の不自由もなく生きていけるのは、力強い御手で彼らをエジプトから救い出された神の御恵みのゆえです。私たちも以前は罪の奴隷となって、苦しい日々を過ごしていました。しかし、神様の一方的な恵みによって、罪が赦されて新しく生まれ変わりました。私たちは主の十字架の血潮によって罪の勢力から解放され、真の自由を得ることができたのです。私たちは神から赦されたその救いの恵みを、いつも覚え、記念すべきです。主イエス・キリストの十字架によって、すべての罪を赦して頂いたその日を決して忘れてはいけません。その救いの日を心に刻んでおき、常に覚えて記念していきたいものです。そして、自分が頂いた主の御恵みを他の人にも伝えるようにと新たに決断しましょう。



適用:救われたその時を覚えていますか

一言:常に覚えて記念しましょう


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